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2008年2月28日THEプロフェッショナルインタビュー2月号 MONDE BAR/東京・銀座 長谷川治正氏


MONDE BAR/東京・銀座 長谷川治正氏

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ウイスキーと人との出会い、ドラマチックな世界へようこそ
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MONDE BAR」の階段を降りると、『会員制』とある。少々ドキドキしながら扉を開けると、
バーテンダーが温かい笑顔で迎えてくれた。

「お客様の雰囲気を壊したくないので会員制としておりますが、実際はフリーのお客様でも、ご新規の方でも大歓迎。来店するときは回りの空気を乱さずに楽しんで頂ける方なら、どなたでも来店して頂けますよ」と、同店オーナーの長谷川治正さんは話す。

MONDE BARは、1985年に開店。フランス語の「Le Monde」は、「The World(世界)」という意味がある。『MONDE BARの世界へようこそ』『世界のお酒を楽しんで頂ける』という、長谷川さんの気持ちを込めた店名だ。

 

「学生の頃に、銀座のバーに連れてきてもらってバーテンダーは天職だと感じました。
もともとお酒を飲むのが好きでしたが、提供する側に回ったらもっと楽しいかもしれないと思ったのがこの世界に入ったきっかけです」


現在から30年ほど前の話。
オーセンティックなバーは数えるほどで、ウイスキーの輸入量も少なく、現在のように簡単に手に入る時代ではなかったという。

長谷川さんは、ウイスキーに関する知識を得るために、イエナ書店で洋書を購入し、自分で翻訳した。
わからないことは、トニーズバーのトニーさんなど、名バーテンダーに教わるなど、ほとんど独学でウイスキーを知る。手に入らない銘柄は、海外出張へ行くお客様へ洋書のコピーを渡して、購入してきてもらうこともあったという。

初めてスコットランドを訪れ、様々な蒸溜所を見学した際、感動のあまりなんと200本近くのウイスキーを購入して日本へ送付したのだそうだ。現在でも、日本全国のみならず、ヨーロッパを中心に蒸溜所を訪れている。

こうして手に入れた希少なお酒も、必ず飲んで味を覚えていった。
この体験を通して、ウイスキーがもつ多彩さや、味の奥深さに魅せられたという。

会員制としているが、フリーのお客様でも来店でき
世界のお酒を堪能できる。

ウイスキーやカクテルを片手に、ダイズを楽しむ

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銀座に恥じないバーを経営したい
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1985年に「MONDE BAR」を開店。磨きこまれたカウンターやアンティークの椅子などを使用した、古き良き銀座のバーである。カードテーブルを店内中央に設置し、大人の社交場といった風情もかもし出す。
ウイスキーやカクテルを片手に、ダイズを楽しむお客様もいる。負けた方が1杯奢るというのも、なかなか洒落ている。

カウンターの奥にあるバックヤードには、希少なウイスキーや、時期によっては蒸溜所で購入した数種類のシングルモルトをブレンドしたオリジナルのヴァッテッドモルトなどの面白いものも多数揃えている。
また食事も充実しており、自家製のハムやスモーク類などもある。
軽いおつまみだけでなく、カレースープなどのしっかりとしたメニューもあり、これらの料理も特徴の一つである。

2004年には、東京圏駅ビル(株)の依頼により、アトレ品川に「MONDE BAR」品川店を開店した。
「駅は、出会いと別れがあるドラマチックな場所。日本では、電車が予定時刻通りに到着するので駅にバーはないけれども、ヨーロッパなどではたくさんある。日本中の主要駅にバーがあるという文化が定着してくれれば素敵だと思い、その先駆けとなればいいと考えました」
その思惟は、上記でも触れた『MONDE BARの世界へようこそ』『世界のお酒を楽しんで頂ける』という、長谷川氏の意思の表れだと感じることが出来た。

長谷川氏の写真の掲載は不可ということで残念だが、大変にお洒落な方である。
この日は、美しい光沢のある生地で誂えた、細身の体にぴたりと沿う三つ揃い。シルクのネクタイとポケットチーフ、ちらりと覘く裏地は上品なパープルで揃える。コートや帽子、クラシックなドクターズバックにいたるまで、長谷川さんの審美眼にかなったものだ。

「来店して頂いたお客様への敬意も込めた格好を心がけています。スーツのオーダーや帽子やバックなど、身に着けるものは全て銀座で購入しています。
先日、今日使っているバックのメンテナンスをお願いしたら、何と1週間で800円でした。
銀座にはそういう奥深さもある。この素敵な街に、恥じないバーを運営していきたい

バーテンダーさん 店内の様子 看板
 

アンティークの椅子などを使用した古き良き銀座のバーで希少なウイスキーや、
シングルモルトをブレンドしたオリジナルのバッティングモルトを堪能できる。



  MONDE BAR   「MONDE BAR」の詳細情報

  店舗情報                                                                                                                    
    住所 :東京都中央区銀座8-11-12 正金ビルB1
    電話 :03-3574-7004
    営業時間 :18:00~翌2:00(月~金) 18:00~0:00(土)
    定休日 :日・祝定休
    アクセス :新橋駅銀座出口より徒歩8分
            /地下鉄線 銀座駅A3出口より徒歩9分
            /新橋駅銀座出口より徒歩8分
            /地下鉄線 銀座駅A3出口より徒歩9分

  メニュー                                                                                   
    響21年 3800円
    響17年 1700円
    バランタイン17年 2000円
    山崎18年 3800円
    山崎12年 1500円
    白州12年 1500円
    ザ・マッカラン18年 2400円
    ザ・マッカラン12年 2000円
    ザ・マッカラン12年 ファインオーク 2000円
    グレンフィディック12年 1500円
    ボウモア12年 1600円
    ラフロイグ10年 2200円
    オーヘントッシャン10年 1600円
    マティーニ 1500円
    ジントニック 1500円
    フレッシュカクテル 1800円~
    ウイスキー 1200円~

    自家製ハム 100g 1100円
    枝付レーズン 630円
    チョリソーのトルティーヤ巻き 1260円

    チャージ 1000円


 ■バックナンバー
2008年1月:バー武蔵/東京・銀座 武蔵昌一氏
2007年12月:スペリオ/東京・銀座 吉田均氏
2007年11月:銀座 ガスライト/東京・銀座 井口法之 氏
2007年10月:AW(アウ)/東京・渋谷 人見清子 氏
2007年9月:EVITA/東京・銀座 亀島延昌 氏
2007年8月:ダルトン/東京・銀座 石澤實 氏
2007年7月:BAR 酒仙堂/東京・銀座 樋渡洋 氏
2007年6月:Sunshine Bar/神戸・三宮 毛利滋 氏
2007年5月:BAR RAGE/東京・銀座 北添智之 氏
2007年4月:BAR5517(ゴーゴーイチナナ)/東京・銀座 稲田春夫氏 高坂壮一 氏
2007年3月:Bar HERMITAGE(エルミタージュ)/大阪・北新地 田外 博一 氏
2007年2月:BAR FOUR SEASONS/東京・銀座 勝亦 誠 氏
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銀座で1985年創業のオーセンティックバー、モンドバー。 シックでくつろげる銀座らしいバーである。 ...

投稿者:バー 千夜一夜 ‾東京 大阪のバーを巡る‾   2008年3月 7日 08:31

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