SUNTORY

  • BAR-NAVI by suntory OFFICIAL BLOG
  • BAR-NAVI by suntory OFFICIAL BLOG
  • BAR-NAVI by suntory OFFICIAL BLOG
  • BAR-NAVI by suntory OFFICIAL BLOG

2008年6月27日THEプロフェッショナルインタビュー6月号 BAR東京/東京・銀座 八巻博和氏

BAR東京/東京・銀座 八巻博和氏

---------------------------------------------------------------------------------------------------
保志雄一氏との縁で、銀座のバーテンダーへ
---------------------------------------------------------------------------------------------------


外からでは、窓が小さく中の様子が伺えないのは、バーである所以だろう。
重い扉を開けると、ほのかに照明の中で、白いジャケット姿で働くバーテンダーが浮かび上がる。

BAR東京は、2000年に開店。
店長を勤めるのは、八巻博和氏だ。バーテンダーとなったのは、友人とバーに行ったことがきっかけだったと、八巻氏は語る。カウンターでチャイナブルーを飲み、その色の美しさとおいしさに驚き、「バーテンダーってかっこいい!」と感じたという。
その後、アルバイト情報誌をめくり、中野のショットバーでアルバイトをスタートさせた。

「バー関連の本を読むと、日本の有名なバーは銀座と横浜にあって、バー文化が集結しているのだと思いました。やはり銀座のバーで働きたいと考えるようになりました」

八巻氏は、雑誌のバー特集を購入。その雑誌に掲載されていた銀座のバーに順番に電話をかけたという。しかし、なかなか雇ってくれるお店はない。
その中で、当時『リトルスミス』のチーフバーテンダーであった保志氏は、
「今は人数が足りているけれども、知り合いの店に声をかけてあげるから、履歴書を持って一度いらっしゃい」と声をかけてくれた。

面接から約2週間後、保志氏から「一人退職するので良かったら働かないか」という連絡があり、八巻氏は晴れて銀座のバーテンダーとなった。

重い扉を開けると、ほのかに明るい照明 BAR東京の世界観が広がるはず

---------------------------------------------------------------------------------------------------
リトルスミスからBAR東京のスタッフへ
---------------------------------------------------------------------------------------------------

「リトルスミスでは、保志さんのカクテルテクニックを目の当たりに見ることができて、大変勉強になりました。その他にも、お客様にはどんどん話しかけて自分を売り込むべきだとか、様々なことを教えて頂きました」
八巻さんは当時を振り返る。以前働いていたお店では、バーテンダーは最低限しか話をしないと教えられていた。また、ロックにかかせない丸氷も作成しない。日々勉強の毎日であったという。

リトルスミスの上は、当時喫茶店であったという。両店のオーナーが8年前に、BAR東京としてリニューアルした。
保志氏、八巻氏を含めた4人が、BAR東京のスタッフとなった。4人の中では、一番下っ端からのスタートである。その4年後、保志氏はリトルスミス、BAR東京のチーフバーテンダーを退職し、『BAR保志』のオーナーバーテンダーとなる。

八巻氏は、店長へ就任した。

「世界一のバーテンダーと呼ばれた保志さんの後に店を任されることになり、大変なプレッシャーがありました。一時期は店の売り上げも落ちましたが、逆にスタッフのモチベーションが上がるきっかけともなりました」と、八巻氏は語る。
以前よりも積極的に名刺を渡し、お客様の顔と名前を覚えるなどの努力の結果、売り上げが戻ってきたという。

   

かつてバーテンダーに憧れた八巻氏。
現在は他のバーテンダーから憧れられる存在に

---------------------------------------------------------------------------------------------------
20代から良いバーを体験してほしい
---------------------------------------------------------------------------------------------------

銀座のバーでは珍しく、土・日・祝日も開店しているため、週末には映画やショッピングを楽しんだカップルが多く来店する。
「スタッフも若いためか、銀座のオーセンティックバーにしては主な客層も30代からと、若干若いと思います。」

一人で、友人と、恋人と、バーを使うシーンは様々である。
一人でじっくり過ごすのも良いが、友人や異性、仕事仲間など、もっと親しくなるには、バーという空間が活かされる。
「私自身、食事を終えた後に行くのはバーでした。あまり親しい間柄でなくても、バーテンダーと一緒に話をすることで緊張もほどけるし、楽しい時間を過ごして頂くお手伝いがしたい」

特に男性は、30代になったらいいバーをいくつか知っているべきだと語る。
「一見で訪問するよりも、やはり2~3度ご来店頂くのがいいと思います。雰囲気もわかるし、自分のテリトリーに引き込めるほうが何かと有利(笑)。最初は、誰かに連れて行って頂くのが良いのではないでしょうか」
さらに、30代で良いバーを知るためには、20代のうちから良いバーを経験する必要がある、と八巻氏。

バーは、時間を忘れてくつろいで頂く場所。そのために、あえて店に時計は置かない。
また、金額が相手にわからないように、カクテルやウイスキーの価格は表記しない。
ほのかな照明もリラックスさせる要素のひとつだ。

「シガーは、1本を1時間以上かけてゆっくりと喫います。ウイスキーも同じようにじっくりと味わって飲んでほしい。日常とはかけはなれた場所であるからこそ、癒されるのではないでしょうか」
好みの銘柄のウイスキー、同店自慢のオリジナルカクテル。フレッシュトマトを使用したブラディマリーなどをお供に、日常を忘れる時間があるのは、なんとも贅沢である。

‘日常を忘れる時間’を提供する店内


  BAR 東京   「BAR 東京」の詳細情報

  店舗情報                                     
    住所 :東京都中央区銀座6-4-12 KNビル1階
    電話 :03-3571-5981
    営業時間 :18:00~翌3:00(月~金) 18:00~23:00(土) 17:00~23:00(日・祝)
    アクセス :丸の内線・銀座線 銀座駅より徒歩3分

  メニュー                                      
    チャージ2,000円
    カクテル1,300円~
    ミックスナッツ800円
    チョコレート800円
    自家製オリーブのマリネ800円
    枝付レーズン1,000円
    ドライフルーツの盛り合わせ1,000円
    自家製レーズンバター1,000円
    ソフトジャーキー1,200円
    生ハムとサラミの盛り合わせ1,500円
    ソーセージの盛り合わせ1,600円
    チーズの盛り合わせ2,000円~
    野菜スティック1000円
    ガーリックトースト800円
    ホットサンド(ハムとチーズ、サラミと玉ねぎ)1,500円
    本日のピザ1,500円~
    ペペロンチーノ1,300円
    アラビアータ(スパゲッティ/ペンネ)1,300円
    ナポリタン1,500円
    カルボナーラ1,500円


■バックナンバー
2008年5月:Bar HEATH / 大川貫正氏
2008年4月:BAR 保志/東京・銀座 保志雄一氏
2008年3月:石の華/東京・渋谷 石垣忍氏
2008年2月:MONDE BAR/東京銀座 長谷川治正氏
2008年1月:バー武蔵/東京・銀座 武蔵昌一氏
2007年12月:スペリオ/東京・銀座 吉田均氏
2007年11月:銀座 ガスライト/東京・銀座 井口法之 氏
2007年10月:AW(アウ)/東京・渋谷 人見清子 氏
2007年9月:EVITA/東京・銀座 亀島延昌 氏
2007年8月:ダルトン/東京・銀座 石澤實 氏
2007年7月:BAR 酒仙堂/東京・銀座 樋渡洋 氏
2007年6月:Sunshine Bar/神戸・三宮 毛利滋 氏
 →バックナンバー一覧


ページ先頭へ