THEﾌﾟﾛﾌｪｯｼｮﾅﾙｲﾝﾀﾋﾞｭｰ3月号 　京王ﾌﾟﾗｻﾞﾎﾃﾙ ﾎﾟｰﾙｽﾀｰ/東京･新宿　渡辺高弘氏

｢様々なﾘｷｭｰﾙなどを試してみたのですが､ﾌﾞﾗｰ ｸﾞﾗﾝｿﾗｰｼﾞｭを1tsp加えることで､熟成感のあるｶｸﾃﾙに仕上がりました｡｣

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ﾌﾚｱ･ﾊﾞｰﾃﾝﾃﾞｨﾝｸﾞとの出会い
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京王ﾌﾟﾗｻﾞﾎﾃﾙは､渡辺氏を含むHBAのﾀｲﾄﾙﾎﾙﾀﾞｰ７人､他のｶｸﾃﾙｺﾝﾍﾟﾃｨｼｮﾝでも優勝･入賞するﾊﾞｰﾃﾝﾀﾞｰを数多く輩出した名門である｡

こうした先輩に囲まれたｽﾀｰﾄは､渡辺氏にとって大きなﾓﾁﾍﾞｰｼｮﾝへ繋がった｡渡辺氏もこれまで数々のｶｸﾃﾙｺﾝﾍﾟﾃｨｼｮﾝに参加しており､2002年にはﾋﾞｰﾌｨｰﾀｰｶｸﾃﾙｺﾝﾍﾟﾃｨｼｮﾝで優勝､同世界大会総合で3位を獲得するなど､数々の受賞歴がある｡

この大会のﾌﾘｰｽﾀｲﾙ部門で､渡辺氏はﾌﾚｱ･ﾊﾞｰﾃﾝﾃﾞｨﾝｸﾞを披露している｡渡辺氏がﾌﾚｱと出会ったのは､2000年｡当時のFBN（日本ﾌﾚｱ･ﾊﾞｰﾃﾝﾀﾞｰｽﾞ協会）日本代表者の一人である､ｶｸﾃﾙﾊﾞｰ･ﾏﾙｿｳの北條智之氏の誘いで､ﾌﾚｱ･ﾊﾞｰﾃﾝﾃｨﾝｸﾞを始めたそうだ｡

【ﾋﾞｰﾌｨｰﾀｰｶｸﾃﾙｺﾝﾍﾟﾃｨｼｮﾝで優勝した渡辺氏】

｢ﾌﾚｱ･ﾊﾞｰﾃﾝﾃﾞｨﾝｸﾞと出会ったことで世界が広がりました｡ﾊﾞｰﾃﾝﾀﾞｰは､ｴﾝﾀｰﾃﾅｰであり､ｱｰﾃｨｽﾄでもあると感じました｡お客様への見せ方という面では非常に勉強になったと思います｡こうした姿勢が､HBA優勝へ繋がった原因かもしれません｡｣

また､渡辺氏はﾊﾞｰﾃﾝﾀﾞｰであると同時に､ﾎﾃﾙﾏﾝでもあるという｡

｢ﾎﾃﾙﾏﾝとして､恥ずかしくないように常に身だしなみや姿勢､立ち振る舞いに気を使っています｡｣

【ﾎﾟｰﾙｽﾀｰのﾊﾞｰﾃﾝﾀﾞｰ･ﾌﾚｱﾊﾞｰﾃﾝﾀﾞｰ･ﾎﾃﾙﾏﾝとして､3つの顔を持つ】

ﾎﾃﾙの45階ということもあり､同店には様々なお客様が訪問する｡窓からのぞくﾛﾏﾝﾁｯｸな夜景を楽しむｶｯﾌﾟﾙや､ﾗｳﾝｼﾞでくつろぐ接待客｡国内外からのお客様｡そして最近増えているのが､女性の一人客である｡

｢夕暮れ時にさっと数杯飲んで帰る､そんな使い方をするお客様もいらっしゃいます｡とてもｽﾏｰﾄでかっこいいですよね｡｣

これからの季節は日が長くなり､仕事帰りに寄っても夕暮れを眺めることができるだろう｡｢紅｣のｲﾝｽﾋﾟﾚｰｼｮﾝとなった風景を見ながら､ｶｸﾃﾙを飲むのはいかがだろうか｡