
バーの原点は氷河期の終わろうとする中石器時代にまで遡ります。
まだ、文字発生以前の時代で記録は残っていません。
地球の温暖化とともに狩猟生活が始まりますが、夜は危険極まりなく、人類の祖先は洞窟で火を炊き、身を寄せ合い、肉を焼き、蜂蜜酒を飲み、夜の明けるのを待っていたと思われます。
洞窟酒場の誕生です。
そこには、酒場という「もてなしの空間」が形成されていただろうことが推測されます。
◆「バー」という言葉が生まれたのは
では、「バー」という言葉はいつ生まれたのでしょう。
諸説あるようですが信憑性の高いのは、19世紀のアメリカ。
みなさんご存知の西部劇のサロンです。荒くれ男たちを相手に店の主人が、境界線替わりにハードルのような一枚の板(バー)を置き、酒を振舞ったのが最初といわれています。
一日中牛を追い、原野を駆け回り、疲れきった荒くれ男のカウボーイたちを癒してくれたバーの世界は、現代の癒しの時代にも通じるものがあるように思われます。
つまり、今日に至っても、『バー』とは
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すすきの「BAR やまざき」様 |
それこそ「オーセンティック・バー」と呼ばれる、バーカウンターと酒棚(バック・バー)、そして粋な会話術で勝負するバーもあれば、ワイワイガヤガヤとした喧騒の中で酒を楽しむカジュアルなバーもあります。そして、気の利いた料理を提供してくれるダイニング・バーもあります。