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オレンジジュースのナチュラルな酸味と甘味を
すっきりとしたウォッカが引締めた飲みやすいカクテルです。
「スクリュー・ドライバー」とは“ネジ回し(ドライバー)”のこと。
イランの油田(テキサスという説もある)の労働者たちが、ウオッカとオレンジジュースを
ネジ回しで混ぜて飲んだことから、この名前がついたともいわれています。
日本で知られるようになったのは、朝鮮戦争が終わりに近づいた1953年頃、
国内でウォッカが発売された勢いに乗って猛烈な勢いで流行しました。
今ではバーのメニューにはほとんど載っており、かなり浸透度の高いカクテルとなりました。
最近ではケビン・コスナーとホイットニー・ヒューストン共演の映画「ボディ・ガード」に
このカクテルが登場し、注目を浴びました。
オレンジ・ジュースは、カリフォルニア最南端の地サンディエゴにある
カトリック教会の神父たちが伝道の傍ら、
乾いた土地を耕してオレンジを植えたのが始まりといわれています。
その後、太陽の恵みを受け、
カリフォルニアは巨大なオレンジ王国として知られるようになりました。
つまり、スクリュードライバーはアメリカそのもののカクテルとも言えます。
クセのないウオッカとオレンジジュースの組み合わせなので、
とても口当たりがよく、お酒の苦手な女性でも飲め、
アルコール度数もそれほど強くなく飲みやすいタイプです。
しかし、戦後はオレンジジュースがなく濃縮果汁を水で希釈したオレンジジュースであったため、
ウオツカの味がせず、スイスイと飲んでしまい、足元がふらふらするところから、
別名「レディーキラー」とも呼ばれていました。