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「シネマカクテル」と呼ばれるジャンルのカクテルの代表がゴッドファーザー。
映画の1シーンに登場するカクテルもありますが、ゴッドファーザーは、
1972年にフランシス・コッポラ監督によって映画化された「ゴッドファーザー」を
冠したカクテルです。
実際には「ゴッドファーザー2」を記念してつくられました。
この映画は、アメリカに生きるイタリア系移民一族の家族愛を描いていますが、
彼らの母国イタリアを代表するリキュールのひとつであるアマレットを使っているところがミソ。
アマレットは、アーモンドをしのばせるような、メルヘンチックで幻想的な香りをもったリキュールです。しかし、アーモンドが主原料というわけでなく、アンズの核が芳香成分のもとになっています。
この香りが、ウイスキーのハードさの中に、ぬくもりを感じさせています。
もともとはスコッチウイスキーベースのカクテルでしたが、映画の背景を考えると、
ベースのウイスキーはアメリカン・ウイスキーがよいかもしれません。
ベースのウイスキーをウオツカに変えると「ゴッドマザー」、
またブランデーに変えると「フレンチコネクション」というカクテルになります。