
バー コレオス / 東京・渋谷 大泉洋氏
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バーは近場の楽園、ひとときのくつろぎを与える場所
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渋谷のセンター街といえば、中学生・高校生であふれかえり、ファッションや音楽など独特の文化を産み出して来た発信地である。その渋谷センター街の雑居ビル8階にあるのが、オーセンティックバー コレオスだ。
カウンターの中にいるのは、御年74歳になる白髪のバーテンダー、大泉洋氏。客層はというと、スーツを着たサラリーマンや、大人のカップル、キャリアらしいきりりとした女性の一人客など。センター街を闊歩する若年層や、目のやり場に困る服装の女の子もいない。周辺の喧騒が嘘のように静かで、どこか懐かしい空間である。
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『周辺の喧騒が嘘のように静かで、どこか懐かしい空間が広がる店内』 |
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「バーはね、近場の楽園なんですよ。数時間だけ異次元の世界に入ってもらって、また日常の世界に戻る。まずは、思い切って扉を押してもらえばいい」と、大泉氏。
バーテンダーになったきっかけをひもとくと、学校を卒業した後、就職難であったことからキャバレーで勤務。この時に知り合った人の口利きで、山王ホテルでバーテンダーの職を得た。
「お酒は世界各国にいろいろなものがあるでしょう。世界地図を見て、あの国に行きたいと思いを巡らすようなことと、同じような気持ちでしょうか。そんな文化に惹かれて、バーテンダーを目指すことにしました。」