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ケーキからもヒントを得るユニークな発想
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2007年6月には、満を期して銀座で独立を果たす。
「銀座は、日本で最もバー文化が発達している地域。出店するには、この場所しか考えられませんでした。」
奥様と、ホテルオークラ神戸の後輩である山本浩貴氏と一緒に神戸から上京し、現在の場所へBAR ORCHARD GINZAを開店。宮之原氏が得意とするフレッシュフルーツを使ったカクテルはもちろんのこと、ワインやチーズも厳選して揃えた。
【落ち着いた店内には、果実の香りがほんのり漂う】
「甘いカクテルは、デザート変わりに召し上がるお客様もいらっしゃいます。今の季節は、宮崎産のマンゴーを使ったものが、話題性もあっておすすめですね。冬には和栗と、甘いリキュールやラム酒を使ったモンブラン仕立てのものをお出しすることもあります。」
甘いものは少ししか食べないという宮之原氏だが、ケーキからヒントを得ることもあるそうだ。
夏には、ヨーグルトとパッションフルーツのリキュールを使い、ミントを飾ったカクテルが誕生したりもした。
そして同店のもうひとつの売りは、エスプーマや液体窒素を取り入れたカクテル。これには、一人のお客様からのヒントがあった。
【液体窒素・エスプーマの武器を得て作り上げたオーチャードスタイルを体現する、宮之原氏の進化は止まらない】