
「覚えやすい名前がいいと思っていたので、スタンダードカクテルからネーミングを考えました。『プルシアン』はプラムリキュールの『プルシア』から。オレンジ・ブロッサムなどのカクテル名に使われている『ブロッサム』は、成長や発展といった意味があることから、名前に使うことに決めました。」と村上氏は語る。
色は淡いピンクをイメージしたが、「プルシア」は茶色い液色。シロップを加えるなど様々に試した結果、「ヨーグリート ストロベリー」を使用すると発色が良いことを発見したという。この2つのリキュールに合うベースは「ビーフィータージン」。...という形でレシピを決めた。
「サントリーが開発した青いバラ「アプローズ」の花言葉は、"夢 かなう"。こうしたテーマとも合っていたカクテルだったのも良かったかもしれません」と、村上氏は笑顔を見せる。
これまで「全国バーテンダー技能競技大会」など、数々の大会への出場経験があるが、なかなか結果を出すのは難しかったという。今回の「サントリー ザ・カクテルアワード」では、まず一次・二次審査を通過し、最終選考会に残ることが目標。そして出場が決まったからには、是非とも結果を出したいと考えていたという。まさに長年の夢をかなえられたのだ。