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2008年9月17日山崎蒸溜所訪問記(1)

こんにちは。「くにろく東京食べある記」のくにです。山崎蒸溜所に行ってきましたので、今日から3回に渡って訪問記を掲載します。 080913b01.JPG 今年、白州蒸溜所に行って以来、山崎蒸溜所に行きたいという思いが強くなっていました。今回、こういう機会が得られて嬉しい限りです。山崎は日本の名水百選にも選ばれている「離宮の水」という伏流水の流れる地。「山崎」もこの名水によって仕込まれています。 080913b08.JPG 山崎では木材を組んで樽を積み重ねています。下の方の樽を出すには上の方の樽から下ろしてこの山を崩しか方法はありません。原始的な方法ですが、この樽の積み方にも職人技が生きています。樽は全て転がして運びますが、上部に栓がくるように配慮されています。そこまで計算して転がしはじめるのですから驚きの技術です。 080913b05.JPG こちらは山崎蒸溜所自慢のポットスチル。ポットスチルとは蒸溜釜のこと。このポットスチルの形がウイスキーの個性に大きく影響します。
080913b06.JPG 様々な形のポットスチル。山崎蒸溜所のポットスチルは6系統12基。これで60種類以上の原酒を作ることができるそうです。 080913b02.JPG こちらは仕込みを行うステンレス釜。 仕込みとは、麦芽を細かく砕いたものに温水を混ぜ「麦汁」を作る工程です。 080913b03.JPG 麦汁を発酵させる発酵槽。大きな木桶で発酵が行われています。木桶は乳酸が住み着くんだそうです。 080913b04.JPG 釘類を一切使用せず木材を組み合わせて作られているようです。これは大変な手間ですが、ここまで徹底されているとは恐れ入ります。 080913b07.JPG ニューポットと呼ばれる蒸溜されたばかりのモルトウイスキーが出てくるところです。たまたまですが、係りの方がニューポットの検査をしていました。こうした徹底した管理によって、ニューポットが望ましい状態かどうか常にチェックを行っています。 080913b09.JPG 山崎では様々なタイプの樽を使用しています。バーレル、ホッグスヘッド、パンチョン、シェリー樽、ミズナラ樽など大きさも材質も違う樽によって様々な個性が生まれます。 080913b10.JPG 1924年(大正13年)に山崎蒸溜所で生まれた日本初のモルトウイスキーの樽です。これで84年も熟成されています。いったいどんな味がするのでしょうか。
貯蔵庫はとても気持ちのいい空間です。ひんやりと涼しくいい香りがします。いつまでもここにいたいと思わせる心地のいい空間。温度管理をしているかと思いきや、空調は使用していないそうです。山崎の自然が作り出した貯蔵庫は最高でした。 080913b11.JPG そして貯蔵庫を出るとすぐに素晴らしい景色が待ち受けています。今まで薄暗いところにいたのでこのギャップと水辺の美しさには感嘆の声が上がります。ああ、山崎に来てよかったと思える最高の瞬間でした。

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