最初に出てきたのは、カモミールを練り込んだライ麦パン。まずはこれを食べながら生ビールを飲みます。様々なこだわりのある店だけに、いろいろな食材の話をしてくれます。さすがに知識が豊富でお話が面白い。前菜は、野菜の盛り合わせ。トウモロコシとチェリーはピクルス、ベビーコーンとひげなどは固ゆで。桜えびのディップをつけていただきます。

姫さんはスプモーニ。スプモーニは、カンパリとグレープフルーツジュースとトニックウォーターで作るカクテル。グレープフルーツの爽やかな酸味が特徴です。僕は日向トニック。日向夏のカクテルです。BEEFEATER（ビーフィーター）ジンで作ってもらいました。ビーフィーターは今でもロンドンで蒸溜されている唯一のロンドン・ドライ・ジンです。軽い甘味が心地いいカクテルでした。 COLORの生ハムは一味違います。この生ハムを作った尾島さんは、日本で最初に生ハムを作った人。スペイン留学中に食べた生ハムが忘れられず、帰国後に試行錯誤を繰り返してその味を実現しました。塩だけで作った無添加の生ハムです。サフランのリゾットと生しらす。これもバーとは思えないCOLORならではの逸品です。

さて、お酒は、グレンフィディックをロックでいただきます。グレンフィディックは、世界で一番売れたモルトです。響のラスティネイル。ラスティネイルはスコッチウイスキーとドランブイで作りますが、今回は響にしてみました。響の特徴が生きた繊細な味わいになりました。 薩摩の若軍鶏で出汁をとったブロッコリーのスープ。ブロッコリーは目の前でミキサーにかけ、その場で一から作ります。時鮭（ときしらず）のパイは、トウモロコシと牛乳だけで作ったソースが添えられています。金華豚は粒マスタードソース。鮎のカペッリーニに至ってはまさに驚き。川のほとりで感じるような清涼感いっぱいの一皿です。これだけの料理が次々と出されると、もう圧倒されてしまいます。とてもバーで供される料理とは思えません。しかも2週に1度メニュー変えるというから驚きます。デザートはクレープ。フライパンで焼き上げます。

本格的に食べる気で来れば、最後までフルコースでお願いできます。もちろん、食べたいものや品数などをリクエストするのは、常に自由。おまかせすれば注文通りに料理を出してくれます。

西麻布星条旗通りにあるCOLOR。食通も唸るほどの上質な料理を食べることができます。姫さんにも満足いただけたことでしょう。季節ごとに通いたくなる、料理が楽しみなバーです。

□■お店情報■□
西麻布 ダイニングバー COLOR（カラー）
東京都港区西麻布1丁目4-7 クレド西麻布Ｂ2Ｆ
03-3408-7897
都営大江戸線　六本木駅赤坂9丁目方面出口より徒歩6分／東京メトロ日比谷線　六本木駅2番出口より徒歩6分／東京メトロ千代田線　乃木坂駅5番出口より徒歩5分