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2008年10月29日ほくとのスコットランド蒸溜所紀行その1 グレンギリー蒸溜所(2)

まいどこんばんは!ほくとです。

今回は蒸溜所訪問記の一つ目、グレンギリー蒸溜所の続きです。

ちなみに本特集では蒸溜所内の施設や使用原料等を、蒸溜所の了解のもと参考情報として載せますが、各蒸溜所のウイスキー製造工程は日々状況に応じて変化しております。
記事の内容は、あくまで私が訪問した日のものですのでご了承ください。


それでは、製造工程の続きをご紹介します!

グレンギリー蒸溜所

前回は原料の大麦麦芽の粉砕までをご紹介しました。
こうして粉砕された麦芽から糖分を抽出するべく、糖化槽に入れます。

ウォッシュバック

ここで熱湯とともに攪拌され、
63.5℃→100℃→100℃と3回のろ過を行います。(3回目は次回の糖化に使用します!)
ここでお湯に麦芽の糖分が溶け出した「麦汁」ができます。

次は発酵槽。
「麦汁」に溶け出した糖分を、酵母の発酵のチカラを借りてアルコールにします。
ここまではビールの製造工程とほぼ同じ!

発酵槽

この発酵槽の中に麦汁と酵母を入れ、約50時間発酵します。
ちなみに、酵母っていうのはこんな形になっています。

ドライイースト

ドライイーストのブロック状のものを使用していました。
こうして作られるもろみのアルコール度数は約7~8%。

そしてついに蒸溜に突入です!
まず1つめ、ウォッシュスティルと呼ばれる初溜釜に入ります。

初溜釜

デカイ!20,000Lも入るそうです…。
こいつで蒸溜されて、アルコール度数は18%になります。

そして2回目、スピリットスティルに入ります。

再溜釜

再溜釜は2機、どちらも3,500Lです。
こちらで蒸溜され、最終的にアルコール度数は72%になります。

ちなみに、蒸溜とは、もろみからアルコールを取り出す方法の事。
釜を加熱していき、最も味わい・度数が良いところだけを取り出します。
その「ポイント」を見るのがこちら、スピリッツセーフ。

スピリッツセーフ

スティルマンと呼ばれる技師が、度数をチェックしながら切り替えます。
当然、ここでミスをすれば今までの全てが水の泡。非常に重要な作業です。

こうしてできたニューポット(赤ちゃんウイスキー)は、バーボン樽・シェリー樽に詰められて
長い期間熟成します。
貯蔵庫が少し離れた場所にあるため、今回は見学ができませんでしたが…。
こうやってできた原酒をヴァッティングし、製品となるのです。

最後はビジターセンターに帰ってきて、実際の製品の試飲です!

試飲

好きなものを飲ませてくれるのですが、(当然、特別なものを除きます)
欲張りな僕は10年から21年まで全てのラインアップを試飲(笑)
全ての工程を見たあとでの実物の試飲は格別で、本当に蒸溜所の香りがします。
めっちゃくちゃ美味しいです!一発でグレンギリーのファンになりました(笑)

また、ビジターセンターではお土産も売っています。
僕は「グレンギリーが練りこまれたマーマレード」を購入。
美味しい事間違いないですね♪

それでは、お次はスペイサイドに移動です。
次回もお楽しみに!

ほくとのスコットランド蒸溜所紀行その2 スペイサイドクーパレッジ

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公式ブロガーくにさんの記事には、移動中や食事の様子も盛りだくさん。
アイラ島&スペイサイドの旅を体感したい方は

こちら


JALPAKツアー「憧れの地 アイラ島とスペイサイドの蒸溜所を訪れる 8日間」は

こちら

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