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2011年1月31日モンドバー 銀座

くにろく東京食べある記のくにです。 11012301.jpg バー好きのブロガーさんといえば、僕の頭に真っ先に浮かぶ方の一人、「馳走に屋号に意匠あり」のまさぴさん。ブログには2000年から約10年間にも及ぶ詳細な食と酒の記録が綴られています。バーではシングルモルトをよく飲むという、まさぴさん。一緒に訪問したのは、食に対するこだわりが素晴らしいモンドバー。昨年25周年を迎えた、銀座の地下にある隠れ家的なオーセンティックバーです。
11012302.jpg 11012303.jpg 11012304.jpg 11012307.jpg 店に入って真っ先に目に飛び込んでくるのは、お店の中央に座るゲームテーブルとその奥に掲げられた「主水」の文字。これは東大寺の故・清水公照氏の筆によるものだそうです。酒の主は水であるとの意味をこめて認められた「主水(もんど)」。抜群の存在感があります。席に座るなり注文したのは、二人ともハイボール。これを飲みながらバックバーのボトルを眺めて、次の注文を考えます。

マスターの長谷川さんは、多方面に深い話題をお持ちの方。お話を伺っていると、豊富な経験と好奇心で築きあげた趣味の世界に引き込まれてしまいます。入り口近くには長谷川さんの帽子が掛けられています。「これが私の出勤簿ですよ」と言う笑顔はまるで少年のよう。趣味のよさとこだわりは、店の隅々にまで行きわたっています。

メニューを見ると、フードにも非常にこだわりを感じます。自家製ハムは、沖縄の黒豚を使用。肉厚のハムのボリュームは圧巻です。これはなんとフレンチの北島亭に昔あったメニュー。年配のお客さんでも食べられる柔らかいもので、燻香のあるウイスキーに合うフードを探していた頃、北島亭で見つけ、お願いして教わったものだそうです。今では北島亭でも出していないメニューだそうです。白金豚のカツサンドは、まさに絶品。脂に嫌味がないので、脂身までおいしくいただけます。パンがおいしいのもポイントになっています。2杯目はマティーニを注文。上質なフードにはマティーニがよく合います。
11012305.jpg 11012306.jpg 11012308.jpg 11012311.jpg メニュー以外に黒板に書かれた料理もあり、大山地鶏ソテー、黄金かぶミルクスープ、ムール貝のワイン蒸しパスタ、トロトロ嬉野温泉湯豆腐など魅力的なメニューが並びます。黒板から名古屋コーチン味付玉子と、通常メニューから砂肝のコンフィを注文しました。黒板には季節のフルーツも記載されています。この日はとちおとめ、王林、きんかん、ブルーベリー。きんかんのジントニックをお願いします。まさぴさんは、グレンフィディックのハイボール。フルーティーな香りが特徴の、世界で一番売れているシングルモルトウイスキーです。
11012309.jpg 11012310.jpg 11012312.jpg フードメニューで一番驚いたのは、菊紋神戸牛ステーキでしょうか。神戸牛の中でも最高級で貴重な「菊紋」。牛肉は最初に肉質を見て、点数が付けられるそうですが、90点以上は国賓のおもてなしなどに使われるため、一般には手に入りません。それが時々「菊紋」として下りてきます。どの牛も由緒正しく、「子牛登録証明書」には曾祖父の名前まで書かれています。まさか銀座のバーで証明書まで見せてもらえるとは。貴重な経験でした。

食べ物がおいしいと、お酒もおいしくいただけます。モルト好きのまさぴさんは、バルヴェニーのトワイスアップ。ザ・バルヴェニー15年のシングルバレルです。バルヴェニー蒸溜所はグレンフィディック蒸溜所と同じ敷地内にある姉妹蒸溜所。使っている水が違うので、同じ場所にありながら異なる味わいになっています。ちなみにトワイスアップとは、ウイスキーと水を同量で割ること。ウイスキーの香りを楽しむには最適な飲み方です。その次は、二人で意見が一致したオーヘントッシャン。スコットランド蒸溜所巡りで訪問したオーヘントッシャン蒸溜所。その時飲んだウイスキーの深い香りが忘れられません。 11012313.jpg 11012314.jpg フードの豊富なモンドバーですが、〆のおすすめは、カレースープバケット添えと、さぬきうどん。カレースープは、自家製ハムの骨でダシをとったもの。味に深みを感じます。さぬきうどんは、讃岐から生麺を空輸しているそうです。麺はさぬきにしてはやや細め。ダシがとてもおいしいのでオススメです。

モンドバーのモンドは「世界」という意味。コースターにはフラスコが描かれ、MONDEの文字が横断しています。フラスコの中にはBARの文字。フラスコにBARを入れて加熱すると、お客さんがどのようなMONDE(世界)を作ってくれるか。錬金術のようなイメージが、モンドバーのコンセプトだといいます。

最後に、まさぴさんに「バーとはどういう場所ですか?」と聞いてみました。答えは「愛しの空間」。そういえば、ブログのカテゴリーは、"TheBar愛しの空間"となっています。食いしん坊の僕にとって、フードにこだわるモンドバーは、まさに「愛しの空間」。自分がここでどんなMONDE(世界)を作れるか。今後の楽しみが増えたような気がします。

□■お店情報■□
モンドバー
東京都中央区銀座8丁目11-12 正金ビルB1F
03-3574-7004
JR線 新橋駅銀座出口より徒歩8分/地下鉄線 銀座駅A3出口より徒歩9分



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銀座で1985年創業のオーセンティックバー、銀座 モンドバー。 シックでくつろげる銀座らしいバーである。 ...

投稿者:東京 バー紀行   2014年4月11日 16:05

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