2008年11月10日ほくとのスコットランド蒸溜所紀行その3 ザ・マッカラン蒸溜所
まいどこんばんは!ほくとです。
今回は蒸溜所レポート第3弾!
「シングルモルトのロールスロイス」と呼ばれる、ザ・マッカラン蒸溜所にお邪魔しました!
本当にJALパックさんのツアーは盛りだくさんで、レアな経験がたくさんできました。
ちなみに本特集では蒸溜所内の施設や使用原料等を、蒸溜所の了解のもと参考情報として載せますが、各蒸溜所のウイスキー製造工程は日々状況に応じて変化しております。
記事の内容は、あくまで私が訪問した日のものですのでご了承ください。
それでは早速覗いてみましょう!
こちらの画像は、<イースターエルキーハウス>という、ザ・マッカランのスピリチュアルホーム。
いわば象徴的な建物です。
ザ・マッカランシリーズのオフィシャルボトルのラベルに印刷されているあの建物です。
いやぁ、実際に見てみると荘厳ですね…。
車でスペイ川のほとりからしばらく走りますと、見えてきましたザ・マッカラン蒸溜所。
ご挨拶して、まずはこちらのビジターセンター兼お土産ショップに入ります。
めちゃキレイです!
ちなみにこちら、このビジターセンターでしか売ってないものもあります。
まずは、ビデオでザ・マッカラン蒸溜所の概要をお勉強します。
そして、蒸溜所の見学に行きます。
ここでお詫び!
実は、ザ・マッカラン蒸溜所は、蒸溜所の内部は撮影禁止なのです…。
(全て見せてはくれるのですが。。)
と、いうことで、文面で解説いたします。
申し訳ございませんが、気になるトコロは皆様ご自身の目でお確かめになってください。
ツアーはコチラ!
蒸溜所へ続く小道。
木が蒸溜釜風に可愛らしくカットされております。ニクイです。
蒸溜所の中は撮影できませんでしたので、とりあえず解説をば。
ザ・マッカラン蒸溜所では、現在糖化槽・発酵槽・蒸溜釜・そして熟成倉庫を増築しています。
(2008年10月現在。11月より稼動予定。)
では行って見ましょう!
1日につき、14人で蒸溜所の中を回しています。
ノンピートの麦芽を粉砕し、1機の糖化槽でじっくりと3.5時間糖化を行った後、
ステンレスの発酵槽で発酵を行います。
ここで、ザ・マッカラン蒸溜所のこだわりが!
発酵に使用する酵母(イースト)は通常、アルコール収率の高い「ディスティラリーズ酵母」を
使用するのが現在のスコットランドでは大多数です。
しかし、ザ・マッカランでは複雑な香味成分が取れるとされる「ブルワリーズ酵母」を
なんと2種類も混ぜ、オリジナルな液体酵母を使用しております。
ザ・マッカランのめちゃフルボディな原酒は、ここから来ているのかもしれません。
また、蒸溜はさらに徹底した超こだわり。
下は参考の画像です♪
初めに5基の小さな初溜釜で蒸溜され、次にスペイサイド最小の再溜釜で2度目の蒸溜がされます。
ここでニューポット(赤ちゃんウイスキー)になれるのはなんと16%のみ!
ただでさえ効率の悪い小さい釜を使用しているのに、
本当に「狙った部分」だけが取られて、原酒となることを許されます。
ちなみにこれは業界最少です。
すんごいですね…。
そしてここからちょっと出て、次は貯蔵庫へ。
建物が黒くなっているのは、ウイスキーから蒸発するアルコールに呼ばれてくる黒かび君です。
別に汚いのではなく(笑)どこの貯蔵庫でもこうなります。
というかならないと逆に不思議という、象徴的なものなんです。
この中にザ・マッカランの原酒が眠っていますzzz。
そして貯蔵庫の上が、ビジター用の貯蔵体感コーナーとなっています。
ここからは写真OK!
まず展示物で語られるのは、「いかに木材が大事か」ということ。
スペイサイドクーパレッジの記事でも触れましたが、ウイスキーの貯蔵に樽は欠かせません。
樽を大事にするということは、貴重な資源である木材を真剣に考え、感謝することが必須なのです。
手前は、樽がどうやって作られるか、というのを実物でステージごとに説明。
ビデオでは「チャー」という樽の活性化(焼きます!)の映像が見れます。
奥には、樽職人の道具がズラリ。
よくわからんモノばかりでした(笑)
こちらは、蒸溜所で使っている全ての大きさの樽。
実物で見れるので感慨もひとしお。
樽種や熟成の環境・年数によって、本当に沢山の原酒ができるということが色で見れます。
わかりやすい!
ちなみにザ・マッカランのウイスキーは、全てナチュラルカラー。
ブレンダーは味を作るだけでなく 、色も合わせなければなりません。
コレが凄い!
ウイスキーの味わいを見るときに使われる香りの表現(ワインなんかでもありますよね)を、
一つずつ勉強できるポットです!
これを何となく覚えられれば、ザ・マッカランやウイスキーの香りの中にこの香りを探せます。
これ1セット、家に欲しいです。
こちらは、スコッチ・ハイランド・キャトルという牛。
敷地内すぐのところをうろついています。
前髪が長くてチョイ悪オヤジ風です。
そしてそして、最後はお待ちかねのテイスティング。
なんとJALパックさんのツアーでは、特別にブレンダー室でテイスティング!
「スパイダーチャート」と呼ばれる、香りの特徴を表す図で一つ一つ解説をしてくれます。
しかも香りはさっきサンプルを嗅いだものなので分かりやすい!
徹底されております。
やっぱり、製造工程を全て見て、感じて、理解を深めたウイスキーは格別です。
最後に、有名なスペイ川にも行ってきました。
ピートをくぐり抜けた水ですので、噂どおりかなり色が濃かったです。
紅葉がとってもキレイ。
ほろ酔い加減で、夢のようなとっても素晴らしい経験ができました!
次回はボウモア蒸溜所です。
ほくとのスコットランド蒸溜所紀行その4 ボウモア蒸溜所
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この他にも、独創的な場内展示などを公式ブロガーくにさんの記事でご紹介。
ザ・マッカラン蒸溜所をさらに楽しみたい方は
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JALPAKツアー「憧れの地 アイラ島とスペイサイドの蒸溜所を訪れる 8日間」は
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投稿者:SEAESな二人 2008年11月25日 18:03