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2010年8月23日Bar Vespa 銀座店

こんにちは。「くにろく東京食べある記」のくにです。 100810a01.jpg今回のゲストは、「春は築地で朝ごはん」のつきじろうさんです。築地関係の情報に溢れ、常に築地初心者を意識した丁寧な解説にも定評がある人気ブログです。そんなつきじろうさんが、元カクテルマニアだということをご存じない方も多いのではないでしょうか。ご自分でもカクテルを作るという、つきじろうさんと訪れるバーは、カクテルが素晴らしい店がいいでしょう。銀座の「Bar Vespa」は、気軽に立ち寄れる親しみやすさと、バーテンダーさんとの会話が魅力のお店です。カクテルには絶対の自信を持つ店だけに、つきじろうさんとのハイレベルなやりとりに期待して訪問しました。
100810a02.jpg 100810a03.jpg 僕はいつもの白州ハイボールからはじめます。白州は飲みやすいウイスキーですが、ハイボールにしたときの旨さは格別。とりこになるほどです。夏の暑い時期には、1杯目は白州ハイボールが定番になっています。バーに慣れた人は、ジントニックやジンリッキーからはじめる人も多いようですが、カクテルマニアなつきじろうさんの1杯目は、ウイスキーサワー。すっきりと甘い大人の味わいです。 100810a04.jpg 100810a05.jpg バーテンダーさんと、つきじろうさんの会話に圧倒されました。カクテルへのこだわりを熱く語るつきじろうさんに、冗談を交えながら的確に会話を重ねるバーテンダーさん。お二人の知識の深さには、底が見えません。その光景を眺めながら、とりあえずフードを注文することにしました。珍しいドライ明太子と、馬舌の燻製。ドライ明太子は福岡の有名なデパートに置いてあるものですが、まさかこれを東京で食べることができるとは思いませんでした。福岡、熊本、京都にも関連店があるBar Vespaだけに、九州の特産物はしっかりと押さえています。 100810a06.jpg 100810a07.jpg つきじろうさんは、グリーンアラスカのリンススタイル。130種類以上のハーブを使用したリキュール、シャルトリューズ ヴェールと、ビーフィーターで作ります。「リンス」というのは、グラスにお酒を馴染ませる手法で、つきじろうさんのリクエストによるものです。僕はこの日のオススメを飲むことにしました。ハワイのカクテル、リリコイマルガリータは、パッションフルーツを使ったフローズンマルガリータ。ベースのテキーラは、サウザを使用します。冷たくふんわりと、口当たりがいいカクテルです。 100810a08.jpg 100810a09.jpg なんと、サプライズが待っていました!突然、巨大な氷の彫刻とフルーツのセットが運ばれてきました。お店で削ったとは思えないほど完成度の高い氷の彫刻。予約時にお願いすれば、こういうものも用意できるそうです。それにしても手が込んでいます。つきじろうさんは、シャンゼリゼを注文。ブランデーはクルボアジェを使用します。全てのカクテルを、酒の種類と分量を指定して、相談しながらレシピを作りあげています。カクテルに詳しい人は、こういうバーの楽しみ方も出来るということなのでしょうか。 100810a10.jpg 100810a11.jpg 僕はハイランドのバルヴェニーをストレートで。ハニーの風味が強いモルトです。つきじろうさんは、ニコラシカスタイルのミントジュレップ。ニコラシカは、ブランデーの入ったグラスの上に、輪切りのレモンに砂糖が盛られた状態で出てきます。未完成の状態で提供されて、飲む人が口の中で完成させるカクテル。ということで、レモンから上を一口で食べて、そのまま残りのブランデーを全て口に含み、口内でカクテルを完成させます。このニコラシカの材料をミントジュレップにしたのが、つきじろうさんの注文。周囲にミントのいい香りと、ブランデーの甘い香りが溢れます。 100810a12.jpg 100810a13.jpg ここで第1部は終了。お店のブログをチェックしていた、つきじろうさんから、若手バーテンダーさんに誕生日プレゼントが渡されました。そのまま3人で地下2階へ移動。オーセンティックな地下1階と違って、地下2階は気軽な雰囲気。お酒を飲まない方は、こちらで珍しいソフトドリンクを楽しむこともできます。先ほどの彫刻に盛られていたフルーツも持って来てくれて、みんなでカクテル談議になりました。 100810a14.jpg 100810a15.jpg カシャーサ51のカイピリーニャ。カシャーサ51は、さとうきびのしぼり汁を発酵、蒸溜してつくられます。カイピリーニャの中でもカシャーサ51を使用したものは、最近アメリカやヨーロッパで人気が高まっているそうです。最後は、山崎蒸溜所の梅酒で乾杯。梅酒樽の山崎は飲んだことがありますが、その樽の梅酒を飲んだのはこれがはじめてかもしれません。山崎好きにはたまらない梅酒だと思います。

つきじろうさんの案内で、バーの魅力の深みに導かれた気がします。地下1階から地下2階へ下りていくと、Bar Vespaの奥深さ、ウイスキーやカクテルだけでないバーの魅力、様々なものが渦巻く、複合的なバーの魅力に一歩足を踏み入れた気がしました。銀座のオーセンティックバーで、これほど気軽に入れる店も少ないのではないでしょうか。バーテンダーさんとの会話も楽しく、多くのことを教わった一夜でした。

□■お店情報■□
銀座 カクテルバー Bar Vespa
東京都中央区銀座7丁目2-9 平山ビルB1F
03-3289-4141
東京メトロ銀座線 新橋駅より徒歩10分/山手線 新橋駅銀座口より徒歩10分


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