大井町のイメージというと、安くて美味しい店が並んでいて
活気のある町というイメージが強いかと思いますが、
最近はハブステーションということで再開発がすすみ、
町行く人もかなり多様化してきているそうです。
この春には、劇団四季の四季劇場「夏」が駅前にオープン
したので、公演のあとは、駅ビルの飲食店が大混雑とのこと。

駅ビルもお店が色々入っていて確かに便利ですが、
折角感動の舞台を観てきたんですから、余韻に浸りつつ
BARでじっくり語り合うっていうのも、素敵な時間だなって
思いませんか。

「KIYOMI（キヨミ）」さまは、そんな時にピッタリのショット
BAR。
大井町にこんなオーセンティックなBARがあったんだという風格が
ありますし、一方で気さくにお客さんを受け入れる懐の深さも
持っているんです。駅近というアクセスの良さももちろん魅力のひとつ。

店内は20席弱の長いカウンターとテーブル席が4つ。
なので4人くらいのグループでも気兼ねなく入れますよ。

この日は、食事に行く前でアペリティフを楽しみたかったのと、
外の酷暑にヘタっているところだったので、爽やかなジンリッキーを
いただきました。

息子の信介さんがチーフバーテンダーを努めています。
バーテンダーコンクールのジュニア部門で2回も金賞を
とったという腕は、間違いないですね。

ジンは、ビーフィーター24。
通常のビーフィーターで使っているジンの香味のベースとなる
ジュニパーベリーなどのボタニカル（植物）9種に加え、
日本の煎茶やグレープフルーツなども使うことで、
フレッシュで優しい味わいを実現しています。

このジンをベースに、ライムやミントをあしらって、
爽やかに仕上げたのがこちらのジンリッキー。
気分にピッタリの一杯でした。

続いて、おすすめを聞いてみました。最近、人気なのは
やはりハイボール。中でも、白州がいいですね、と。

「フルーティで爽快な味わいが多くのお客さんから
支持されているのと、ソーダで割った時のほどよい
スモーキーさがアクセントになるんです。」
なるほど、単に飲みやすいだけじゃなく、
色気も兼ね備えているってのはタイプです。

続いては、マスター直々に作っていただいたマルガリータ。
仕事の疲れを吹っ飛ばすやさしさを感じる素晴らしい一杯でした。
美味しい物を食べた時と同じように「ウメェ...」とその味を
噛みしめて余韻に浸っていました。

マスターの長谷川馨さんは、なんと70歳を越えていらっしゃ
るそうで。
現在はご隠居されたと言っておられますが、平日はカウンターに
立っていらっしゃいます。バーテンダー協会の技術研究局長を
長年おつとめになっていらしたそうですね。日本のBARの歴史を
見守ってきた生き証人のような方です。それゆえBARに対する
愛情が深いですね、本当に楽しい時間を過ごせます。

週末は、常連さんやカップルでいっぱいになるそうですが、
驚いたのは常連さんと一緒に「東海道五十三次」を踏破
するようなイベントをやられているということ。

40年以上BARを続けられてきた裏には、
様々なチャレンジがあり、そうした精神が
今もしっかりと生きているんですね。

□■お店情報■□
大井町 ショットBAR 「Cocktail＆Wine ＫＩＹＯＭＩ（カクテルアンドワイン　キヨミ）」
東京都品川区大井1丁目10-1 梅原ビル2F
03-3772-9531
ＪＲ京浜東北線　大井町駅西口より徒歩2分／りんかい線　大 井町駅西口より徒歩2分／東急大井町線　大井町駅より徒歩 2分