2010年10月14日赤坂にあるパリのアパルトマン ショットバー「BAR amanecer(バー アマンセル)」
BAR-NAVIブロガー記者のさとみです。
金木犀の香りがふわりと漂う季節になり、夜も過ごしやすくなりましたね。
こんなに気持ちの良い夜には、やっぱり美味しいお酒でほっとひと息。
そんな夜に伺ったのは、赤坂のショットバー「BAR amanecer(バー アマンセル)」さんです。
矢印の看板の方向へ進み、ドアを開けると、そこに広がるのはパリのアパルトマン!
・・・・・・と見紛うほどのお洒落な設えの店内。
白を基調としたバーというのは、なかなか無いように思います。
壁が白いので、店内の照明が暗めでも、全体の印象は沈んでいないのです。
カウンター・カップル席・ソファー席、それぞれに異なる趣の椅子があり、用途によって使い分けることが出来そうです。
特にこの可愛らしい赤い席は、街を見下ろしながらお酒を楽しめる特等席。
男性の皆さん、デートに使ってみては如何でしょうか(笑)
この店内の雰囲気や、控えめに飾られた薔薇、装飾のひとつひとつから、柔らかな印象を受けます。
それもそう、こちらのバーテンダーさんは、女性。
14席のこのお店を、おひとりで切り盛りされているのだそうです。
さて、今日も早速、美味しいお酒をいただきましょう。
今回も、山崎の魅力についてバーテンダーさんに伺うべく、「おすすめの飲み方で」とお願いしました。
そして供されたのが、こちら。
「何が入っているカクテルですか?」と尋ねてみると、なんと返って来た答えは、「水割りですよ」とのこと。
水割りがこんなにお洒落に変身するなんて、思いもしませんでした。
ふわりとオレンジの香りを纏った山崎の水割りは、とてもあっさりしていて喉越しが良く、しみじみとその甘さや香りを味わうことが出来ます。
お通しでいただいたのは、ドライのオレンジと、鴨のパテ!
オレンジが山崎を引き立てるのは勿論のこと、この鴨のパテの味わいには驚きでした。
臭みが全く無く、山崎の奥行きの深さを引き出しているように感じました。
バーテンダーさん曰く、「山崎は、足し引きの不要なお酒」。
完成された味わいがあるからこそ、余計な足し算も無駄な引き算も必要ないのだそうです。
どことなくバニラを感じさせる香りは、チョコレートの相性も良いので、おすすめしているのだとか。
確かに、山崎の奥ゆかしさを感じるような香り方は、チョコレートのほろ苦さとよく合うように思います。
山崎といえば、限定ボトルが発売されたことが記憶に新しいですね。
しかしながら、どこにでもある代物ではありませんから、その味は未体験。
バーテンダーさんのおすすめで、「山崎ミズナラ」と「山崎12年」を飲み比べてみることにしました。
まず驚いたのが、この赤みがかった琥珀色。
グラスを揺らすと、山崎12年よりも甘く、ココナッツのようなやわらかな香りが立ちます。
ストレートで味わうと、舌に重く乗るような感じを受けるのですが、そこに少しずつ水を加えていくと、どんどん印象が変わっていきます。
徐々に広がりが出てきて、喉から鼻に香りが抜けていく瞬間がとても心地よく感じました。
限定ボトルと定番の味を飲み比べる、とても贅沢なひとときを過ごした夜。
山崎をただ供されるだけではなく、その変化を感じながら楽しみ、より山崎を知ることが出来たように思います。
バーテンダーさんとの会話も弾み、ついつい長居してしまいそうになったのでした。
「夏はより爽やかにと白州をおすすめしているのですが、この秋から冬にかけての寒さに向かう季節には、是非山崎をおすすめしたいです」
バーテンダーさんのこの言葉通り、爽やかさや涼やかさよりもほっと落ち着く重厚感が恋しい今日この頃には、やっぱり山崎をたのしみたいですね。
□■お店情報■□
赤坂 ショットバー 「BAR amanecer(バー アマンセル)」
東京都港区赤坂3丁目7-11 レジーア赤坂2F
03-3583-7313
東京メトロ銀座線 赤坂見附駅より徒歩4分/東京メトロ半蔵門線 赤坂駅2番出口より徒歩4分