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2015年10月16日女性に人気のモダンな和の空間で、懐かしくも新しいカクテルに舌鼓
〜東京・神楽坂 Bar 柿沼(バー・カキヌマ)

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近ごろ気に入って通っているお寿司屋さんの大将は、35歳。
先日行った予約の取れないイタリアンのオーナーシェフは、29歳!
終身雇用という言葉が死語になりつつある昨今、
自分の可能性に賭けてみようという
気概あふれる20代、30代が増えているように感じます。

今回訪ねた「バー 柿沼」の柿沼辰弥さんも、そのひとり。
昨年、32歳で東京・神楽坂に開業されました。
警察官になりたくて大学の法学部で学んでいたとき、
地元で何気なくバーテンダーのアルバイトを始めたら
仕事の奥深さにはまってしまい、そのまま就職。
神楽坂のバーに勤めた後、
この街で独立することを決めたそうです。

「歴史ある小料理屋や話題のレストランなど、
新旧織り交ざった街の雰囲気が好きです。
お客さまも、落ち着いた穏やかな方が多いんですよ」と、
神楽坂の魅力を語る柿沼さん。

店内には和の小物や家具が置かれ、木目が美しいバーカウンターに
提灯を思わせる薄暗い照明...と、女性の心をくすぐる
ジャパニーズモダンなインテリア。
4割が女性客で、ひとりで飲みに来る人が多いというというのも納得です。

そんなおしゃれな店内で味わえるのは、
まじめで研究熱心な柿沼さんの丁寧な仕事が光るカクテル。
私がカクテル初心者であることを伝えると、
「それでしたら、誰もが知っている〝居酒屋的カクテル〟を
バーで飲むとしたら? というテーマで作ったレシピを
ぜひ味わっていただきたいです」(柿沼さん)。
なんだかワクワクします!

まず出てきたのは「モスコミュール」。
学生時代、居酒屋でジントニックと同じくらい
よく注文した記憶があるこのカクテル、
ウオツカとジンジャーエールにライムを添えた
シンプルな1杯ですが、柿沼さんが作ると
ぐっとスパイシーで、奥行きある複雑な味わいの飲み物に。
「スカイウオツカと辛口のジンジャーエールに、
チョウジやシナモン、レモンピールなどを効かせた
自家製ジンジャーシロップを加え、ライムを絞りました」(柿沼さん)
辛口のベースとインパクトのあるスパイシーなシロップとの相性抜群!

続く「スプモーニ」は、ハーブリキュール「カンパリ」と
グレープフルーツジュース、トニックウオーターに、
桃のリキュール「ルジェ クレーム ド ペシェ」、
オレンジビターズを加えて軽くシェイク。
桃のリキュールでまったりとコクが出て、シェイクすることで
口当たりがふんわり、デザートのような1杯に。

「最後はおなじみカシスウーロンです」と柿沼さん、いたずらっぽく。
供されたのは、フレッシュジュースのように濃密なルビー色の1杯。
一口いただくと、コクと甘みの奥にウーロン茶の気配が感じられ、
後味がさっぱりとして止まらなくなります。
「ルジェ カシスとウーロン茶に濃厚なクランベリージュースを加え、
レモンジュース少々でさっぱりとまとめました」(柿沼さん)

おなじみの居酒屋メニューをベースにしながらも
複雑な味わいは、バーのカクテルならではの風格を漂わせます。
と言っても決して奇をてらうことなく、完成度の高いおいしさ。
「お酒が好きな方にはもちろん、弱い方にもすっと飲んでいただける、
そんなカクテル作りを目指しています」という柿沼さんの
狙いに見事はまり、弱い私もおいしさに感動しながら
いつの間にか心地よく酔っていました。

自慢の2軒目として仕事仲間を連れて来たいから、
そうそうに〝神楽坂でご飯会〟を企画しなければ!

<紹介カクテルの価格とお店データ>
DATA

モスコミュール 1,000円
スプモーニ 1,000円
カシスウーロン 900円
※別途チャージ 900円

Bar 柿沼(バー・カキヌマ)
東京都新宿区神楽坂6-8-46 アプロードビル2F
TEL 03-3235-1800
18:00〜02:00(月〜土)、18:00〜01:00(祝) 日・祝を基本に不定休
https://bar-navi.suntory.co.jp/shop/S000004531/

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