2008年4月 9日【バー入門講座 その1】 バーとは?
こんにちは、うっちーです。
今年の1月から始まったBAR-NAVIブログ、これまでにスタッフが色々なお店を紹介してきましたが、あまりバーになじみのない方は、
『バーに行ってみたいけど、やっぱり敷居が高い』
『初めてのお店は不安がある、行きづらい』
と思っていらっしゃるかもしれません。
そこで、今回から全12回の連載で、『バー入門講座』をお届けします!
普段からお世話になっている有識者の方にお話を伺い、その内容をもとにバーに行くときのABCをBAR-NAVIスタッフがまとめました。
これからバーに行ってみようという方も、改めて詳しく知りたい方も、ぜひご覧になってください。
まず第1回のテーマは、最初といことでそもそもの大前提、「バーとは何か?」です。
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◆バーの誕生
バーの原点は氷河期の終わろうとする中石器時代にまで遡ります。
まだ、文字発生以前の時代で記録は残っていません。
地球の温暖化とともに狩猟生活が始まりますが、夜は危険極まりなく、人類の祖先は洞窟で火を炊き、身を寄せ合い、肉を焼き、蜂蜜酒を飲み、夜の明けるのを待っていたと思われます。
洞窟酒場の誕生です。
そこには、酒場という「もてなしの空間」が形成されていただろうことが推測されます。
◆「バー」という言葉が生まれたのは
では、「バー」という言葉はいつ生まれたのでしょう。
諸説あるようですが信憑性の高いのは、19世紀のアメリカ。
みなさんご存知の西部劇のサロンです。荒くれ男たちを相手に店の主人が、境界線替わりにハードルのような一枚の板(バー)を置き、酒を振舞ったのが最初といわれています。
一日中牛を追い、原野を駆け回り、疲れきった荒くれ男のカウボーイたちを癒してくれたバーの世界は、現代の癒しの時代にも通じるものがあるように思われます。
つまり、今日に至っても、『バー』とは店内のすべてに耳を傾け、すべての気配を察知し、サービスに徹する店主
日常と違う空間の中で、「誰か」あるいは「何か」を求めて、思い思いの時間を過ごしに来る客
が、一枚のカウンターを隔てて同居する
『くつろぎ空間・インタースペース』ではないでしょうか。
すすきの「BAR やまざき」様 |
◆現代では、バーの種類もさまざま
そうしたバー(酒場)も、現代では様々な形態があります。
それこそ「オーセンティック・バー」と呼ばれる、バーカウンターと酒棚(バック・バー)、そして粋な会話術で勝負するバーもあれば、ワイワイガヤガヤとした喧騒の中で酒を楽しむカジュアルなバーもあります。そして、気の利いた料理を提供してくれるダイニング・バーもあります。
最近では数多くの情報誌にジャンルごとに分けられたお店が数多く紹介されていますし、インターネットを使えば瞬時に自分の目的に合ったバーを探すことができます。難しいのは、お店に行ったあと、その空間をどう使いこなすかですね。
次回から実践的なバー利用術をご紹介したいと思います。