２００９年１２月にオープンしたこちらのお店、ＪＲ高円寺駅から徒歩数分のところにあります。
南口を出て駅前の大きな通りをまっすぐ進み、二つ目の信号が見えたら、少し上を見上げてみましょう。
壁一面にプロジェクターで映し出された映像が、夜の街に反射して見えるはずです。
ソファ席、カウンター席とそれぞれゆったり寛げるようになっており、オーナーさんの気さくなお人柄が反映されたような、アットホームな店内です。

では早速、お酒を･･････と思い店内の黒板を見てみると、

今の時期のおすすめは、「ＰＲＵＣＩＡ（プルシア）」とのこと。
プルシアを使った１杯目をお願いしました。

プルシアを、あんずのリキュール「ルジェ クレーム ド アプリコット」とあわせ、ソーダで割っていただきました。
あんずの華やかさとプルシアのふくよかな甘さが広がります。

オーナーさんによると、プルシアは男性よりも女性に人気のお酒、とのこと。
プラムのやわらかな甘さは、やはり女性に根強い人気があるうそうです。
更に、ボトルの可愛らしさから、「瓶が空いたら譲って欲しい」という要望もあるのだそう。これには納得です。

オーナーさんにお話を伺っていると、その背後からはとても良い香りが･･････
こちらのお店、フードメニューも充実しており、厨房からは香ばしい香りが漂ってきます。

調理されているスタッフの方も、オーナーさんも、出身は鹿児島県。
わたしも鹿児島県出身ですので、とても驚きました。そしてオーナーさんは方言に戻る、と(笑)
この高円寺界隈には鹿児島出身の方が多くいらっしゃるそうで、Ｒａｉｌさんにも鹿児島出身の方が多く訪れるそうです。
客層としては２０～３０代の若い世代の方々が多く、オーナーさんのご趣味であるサーフィンをされている方の来店も多いのだそう。
（因みに、店名の「Ｒａｉｌ」とは、サーフボードのアウトラインの部分のこと。線路ではないのでした。）

ということで、せっかくなので、鹿児島人には馴染みの深いこちらの料理をいただきました。

「薩摩地鶏の刺身」、通称「鶏さし」です。
鶏肉の表面を炙ったお刺身で、勿論お醤油でいただきます。そしてこのお醤油が、ちゃんと鹿児島のものなのが嬉しいところ。
関東のお醤油とは全く違い、鹿児島のお醤油は甘いのです。
「やっぱり醤油は甘くないといかんよねー！」とオーナーさんが仰る通り、この醤油の味わいからは離れられません。
実際に、Ｒａｉｌさんでこのお醤油と出会ったお客様の中には、購入先を教えて欲しい！と熱望される方も多いのだとか。

美味しい郷土料理に舌包みを打ちつつ、そろそろ２杯目を･･････

今度は、プルシアをサザンカンフォートとあわせ、グレープフルーツ・オレンジジュース・ソーダで割ったカクテルです。

サザンカンフォートは、オレンジや桃など数種類の果実とハーブからつくられたリキュール。
これをプラムのお酒・プルシアとあわせ、更にフルーツジュースとあわせるわけですから、とってもフルーティな仕上がり。
飲み口にはレモンを絞っていて、その酸っぱさが果実の甘さを引き締めています。
成熟した女性のような、甘酸っぱい１杯でした。

自宅で寛いでいるような、そんなあたたかさのあるお店。
この空間と、美味しいお酒とお料理、そしてオーナーさんの明るい人柄に、癒しと元気を頂いた夜でした。

□■お店情報■□
高円寺　ダイニングバー　「ＦｏｏＤ＆Ｂａｒ　Ｒａｉｌ（フードアンドバー　レール）」
東京都杉並区高円寺南4-5-3冨岡ビル2Ｆ
03-6304-9188
ＪＲ高円寺駅南口より徒歩5分