地図を持って西新宿を歩きながら、ふと顔を上げるとガラス越しにバックバーが。
カウンターの正面がガラス窓になっているので、看板が見える前から、
そんな風にお店を発見できます。

そんな、一見とても入り易そうな「Cocktail　Book」様ですが、いざお店の前に行くとびっくり。
開けるのにとっても勇気のいる扉です（笑）

バーの敷居は高すぎても低すぎてもいけないとよく聞きますが、
それぞれのお店で、それぞれのやり方でバランスを取っていらっしゃるのが
とても面白いです。

さて、この日のカウンターには、美しく熟した柿と大ぶりのみかんが。
ようやく東京も秋めいてきた時期だったので、柿のカクテルをお願いしました。

柿とプレミアムテキーラのカクテル。

フルーツカクテルのベースって、ウオツカが使われることが多くないですか？
こちらはテキーラがベースなので、ほろ苦さとコクがあって、
でも旬の柿がまろやかで・・・　早速、秋を味わう幸福感に包まれました。 

ところで、店内を見回すと、そこに"あるもの"が・・・ 

そうなんです、ふくろうが至るところに。
「幸福を呼ぶ」と言われるふくろうが大好きなんだそう。
ほとんどがお客様からの贈り物だそうです。 

また、ふくろうと言えば首をぐるん！と動かして左右を見る様子が特徴的ですよね。
そんなふうに、バーテンダーとして視野を広く持てるように、
との思いも込めているんだとか。

ふくろうの横にはひっそりと、でもたくさんのトロフィーたちが。
数々のコンペで受賞暦を持っている岡村さんですが、
そこから得たものは、「誇りよりも反省のほうが多い」と語ります。

鼻を高くしてしまっていた自分を猛省し、
他の人々への感謝を忘れないようになった今だからこそ、
こうして独立することができたんだと思う　としみじみおっしゃっていました。

そんなお話を伺いながら、2杯目を。
「ミスティア」を使ったカクテルをお願いしました。

「バンブー」をヒントに、ミスティアとドライシェリーをステア。
フルーティーな香りはそのままに、後味はものすごくすっきり！
嫌な甘さの全くないカクテルでした。ミスティアの魅力、新発見です。 

一緒にいただいた柚子ピールがすぅっと爽やかで、よく合いました～。

最後は少し変化球で「ドランブイ」のカクテルをお願いしてみました。

出てきたのは意外にも、フルーツがたっぷりの爽快なカクテル。

自分で頼んでおきながら、「ラスティー・ネイル」のような強いカクテルは苦手だったので、
アルコール度数の低めの飲みやすいカクテルにしてくださって、驚きでした。

オレンジ、レモン、ライムをつぶしたフルーティーなカクテルは、
柑橘系の爽やかな香りの後に、じわーっとドランブイの風味が広がる
味わい深い１杯でした。

「お客様の要望に応えられるように、色々な引き出しを持っておきたい」とおっしゃる
岡村さんのバーでは、きっと新たなお気に入りの１杯に出会えると思います。

西新宿付近に行かれた際には、ぜひ足を運んでみてください。

□■お店情報■□
Ｂａｒ　Ｃｏｃｋｔａｉｌ　Ｂｏｏｋ　Ｓｈｉｎｊｕｋｕ （バー カクテルブック 新宿）
東京都新宿区西新宿7丁目5-5 プラザ西新宿201
03-5332-3075
ＪＲ線　新宿駅西口・東口より徒歩7分／都営大江戸線　新宿西口駅より徒歩2分