2015年7月31日世界チャンピオンのしなやかな味わいと朗らかな接客に和む
〜東京・銀座 Bar 耳塚(バー・みみつか)
前回レポートした「バー オーパ」さんに続き、本日も銀座へ。
銀座の建ち並ぶビルと店舗の看板をイメージするだけで
女性にはやや敷居が高い。
テレビドラマによくある、スーツを着た男性の止まり木シーンを思い出すと
なんとなく緊張してしまいますよね。
今回訪ねた「バー 耳塚」さんは、まさにそんなビルの地下2階にあるバー。
でも、いざカウンターに座ると、オーナー・バーテンダーの耳塚史泰さんの
柔らかい笑顔、明るく陽気なお人柄に触れて一気にリラックス。
女性客にも自然に話しかけてくださるので、
緊張どころか、いつの間にか楽しい会話に引き込まれてしまう。
気さくな耳塚さんですが、その経歴は素晴らしく、業界では名の知れたお方。
銀座の「リトルスミス」に長く勤務され、
2011年、NBA(日本バーテンダー協会)の全国大会で日本一、
翌2012年には北京で開催された、世界で最も権威あるバーテンダーの大会
「IBAワールド・カクテル・チャンピオンシップ」の
「アフター・ディナー・カクテル部門」で世界一に輝いたという。
そして昨年2月、満を持して自身の店をオープンされた。
店内には、世界大会出場時にご贔屓のお客さんやお仲間から寄せられた
メッセージが書き込まれた日の丸が飾られている。
ひとつひとつ読んでいくだけでも、周囲に愛されているお人柄を感じることができる。
そんな耳塚さんがお酒に強くないわたしに合わせて
つくってくださったカクテルは全3品。
まずは「ジンバック」。
「ビーフィータージン」とフレッシュオレンジジュースに
通常はジンジャーエールを使うそうだが、
ショウガを発酵させたジンジャービアで満たした耳塚風アレンジ。
フルーティで飲みやすい口当たりに
スパイシーなジンジャーが奥深さをプラスして、後を引くおいしさ!
暑いこの時期、仕事帰りの1杯にもぴったり。
続けて、耳塚さんオリジナルの「イタリアーノ」。
オレンジ風味のハーブリキュール「アペロール」、
白ワインにオレンジフレーバーを加えた「チンザノ オランチョ」という
ふたつのイタリアのお酒に、フレッシュレモンジュースとソーダ水を加えてステア。
甘く爽やかな味わいにレモンピールのほろ苦さが効いて飲みやすく、
「ジンバック」からの流れもGOOD。こちらも軽やかに進んでしまう。
そして、スタンダードカクテルの「ネバダ」。
「アメリカ西部の砂漠地帯、ネバダ州の渇きを癒すという意味で
名づけられたカクテルで、ショートカクテルながら
軽やかな口当たりが特長です」(耳塚さん)
ホワイトラム「ブルガル エクストラドライ」にフレッシュグレープフルーツ&
レモンジュース、パウダーシュガー、そしてリキュール「アンゴスチュラビターズ」、
ブランデーを香りづけに少々。
よくシェイクされることで生まれる、ふわっと柔らかい飲み口。
「とにかく暑い日が続きますから、爽やかに飲んでいただけるよう
柑橘類を使ったカクテルで、味に変化をつけてみました」と耳塚さん。
夏の間、きっとまた飲みたくなる、心に残るカクテルに出合えました。
<紹介カクテルの価格とお店データ>
DATA
ジンバック 1,500円
イタリアーノ 1,500円
ネバダ 1,500円
※別途チャージ 1,000円
Bar 耳塚(バー・みみつか)
東京都中央区銀座6-6-19 若松ビルB2F
TEL 03-6274-6629
18:00~02:00(月~土)、18:00~00:00(祝) 日休
https://bar-navi.suntory.co.jp/shop/0X00340458/