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2008年12月 2日ほくとのスコットランド蒸溜所紀行その4 ボウモア蒸溜所(2)

まいどこんばんは!ほくとです。

本日は前回の続き、アイラ最古の蒸溜所、ボウモア蒸溜所レポートです。
第二回となる今回は、ボウモア蒸溜所のつくりのこだわりを徹底レポートします!

ちなみに本特集では蒸溜所内の施設や使用原料等を、蒸溜所の了解のもと参考情報として載せますが、各蒸溜所のウイスキー製造工程は日々状況に応じて変化しております。記事の内容は、あくまで私が訪問した日のものですのでご了承ください。

それでは覗いてみましょう!


キルン

まず、こちらは乾燥塔(キルン)です。
こちらで原料の麦芽の仕込みが行われます。

①大麦→麦芽へ
モルトウイスキーの原料となる大麦は、水を含ませることで芽を出します。
豆からもやしが出るイメージですね♪
これが麦芽・モルトと呼ばれるもので、この水分調節作業を「製麦」といいます。

現在ではこの「製麦」は、スコットランドでも6つの蒸溜所以外は機械で行われています。
逆にその6つでは、伝統的な「フロアモルティング」という人の手作業で製麦を行います。
床に敷いた麦芽をスコップでひっくり返し続ける事で、水分を調節するんです。
なんとココ、ボウモア蒸溜所はその6つの中の一つ!

…ということで、なんとフロアモルティングをさせてもらいました。

フロアモルティング

まずはお手本、蒸溜所長のエディさんから。
みると簡単そう。。ということでみんなでチャレンジ!

フロアモルティング、めちゃくちゃ難しいです。

フロアモルティングに挑戦


ちなみにこちらは、一番上手かったJALパックさんの担当者さん。

②麦芽の完成
さてさてお次は、こうしてできた麦芽の発育を止めなければいけません。
もやしは伸び過ぎると、ウイスキーのモトになるデンプンが減ってしまいます。
スコットランドでは伝統的に「ピート」という泥炭を燃料として使用しており、
ボウモアはこのピートを焚くことで乾燥を行い、麦芽の発芽を止めます。
この、ピートが焚かれた乾燥室を見せてもらえます!

思いっきりドアに「DO NOT ENTER」と書いてありますが…。

乾燥室入り口

中はこんな風になっています!
めちゃくちゃスモーキー!3メートル先がピートの煙で見えません(笑)
マニアにはたまりませんね~。

乾燥室


ちなみに、ボウモアでは麦芽が20~25ppmのフェノール値になるまでピートを焚きます。
残りは熱風で乾燥です。

階段を降り、今度はどのようにピートが焚かれているのかを見学です。

ピート焚口


釜もものすごい伝統的!
焚き方も伝統的!
世界中の本当にたくさんのバーで親しまれているボウモアが、ここまで人の手で造られているなんて!

ちなみに、この釜の裏も見せてもらえました!
完全に真っ暗です。何も見えません。カメラのフラッシュをたくと、一瞬周りが見える程度。
ちなみにそのお部屋はこんな感じ。

ピート焚口の裏側


この煙が、さっきの乾燥室へと行きます。

こうして作られた麦芽は、一旦タンクへ貯められます。

タンク

そして粉砕機で粉砕されます。

ミル


そして粉砕された麦芽は、マッシュタンと呼ばれる仕込槽へと運ばれます。

マッシュタン

銅製のマッシュタンはキラキラと輝いててカッコイイ!
ここで8時間の糖化をされた麦汁は、発酵槽へと運ばれます。
ボウモアでは、発酵槽は木桶を使用しています。
木桶の発酵槽は、メンテナンスやオペレーションが難しい反面、乳酸菌が棲みつく事で、
ステンレスにはない複雑な香りがつくとされています。

木桶の発酵槽


発酵槽の中のアワアワまで見せてもらえました。
エディさんもこの香りでうれしそう♪

発酵槽の泡


こうしてできたモロミは、お待ちかね蒸溜釜へ。
エディさんの顔がどんどんほころんでいきます。

蒸溜釜


ボウモアの蒸溜釜は初溜釜・再溜釜ともにノーマルネック・蒸気での間接蒸溜が2基ずつ。
ひとつずつ名前がついています。なんだか愛着がわきますね♪

ここで蒸溜されたニューポットは、このスピリッツセーフで最適な部分をカットされます。

スピリッツセーフ


さてさて、最後は有名な半地下倉庫、No.1です。

No.1

昔はここに「スモーキー」という美しい猫(ディスティラリーマウサー)がいました。
現在、ここを管理していらっしゃるのはウィリーさん。通称ジンジャーウィリー。

ジンジャーウィリー


日本語で自分の愛称のタトゥーを入れてしまうぐらいの日本好き(笑)
最後に、ニューポット・シェリー樽原酒・バーボン樽原酒の比較テイスティングをさせていただきました。

比較テイスティング


なんとその場で樽から出してのテイスティング!
感動です。ぜんぶむちゃくちゃ美味い(笑)ニューポットでさえも、しっかりとボウモアの香りがします。
いやいやいや、本当に素晴らしい体験をさせていただきました。

またボウモアの事が好きになり、ウットリウットリで蒸溜所を後にしました。
ちなみにこの時、まだ午前中(笑)
午後はお待ちかね、ラフロイグ蒸溜所!次回のレポートをお楽しみに!

ほくとのスコットランド蒸溜所紀行その5 ラフロイグ蒸溜所

++++++++++

公式ブロガーくにさんの記事では、あの「生牡蠣のボウモアがけ」の感想も!
憧れのメニューを体感したい方は

こちら

JALPAKツアー「憧れの地 アイラ島とスペイサイドの蒸溜所を訪れる 8日間」は

こちら

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こんばんは、酔っ払い管理人です。 2月になってしまいました。 この間、年が明けたばかりだと思っていたのに、早いもんです。 おまけに、都内......

投稿者:目指せ酒仙! 将来の店に置く旨い酒を求めて 酒日記   2010年2月 4日 01:52

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