2008年12月11日ほくとのスコットランド蒸溜所紀行その5 ラフロイグ蒸溜所
本日は世界No.1アイラモルト!のラフロイグ蒸溜所にお邪魔しました。
心地よいスモーキーと潮の香り、、クセになるヨード香。
ブログスタッフのうっちーも大好きなラフロイグです。
それではさっそく覗いてみましょう!
ちなみに本特集では蒸溜所内の施設や使用原料等を、蒸溜所の了解のもと参考情報として載せますが、各蒸溜所のウイスキー製造工程は日々状況に応じて変化しております。記事の内容は、あくまで私が訪問した日のものですのでご了承ください。
よく見るこの写真ですが、本当に思いっきり海に面してます…。
見学は、こちらのビジターセンターの入り口から入ります。
なんだかそっけない(失礼!)入り口ですが、中はビックリ!
ギフトショップ→海に面したオシャレラウンジになってます。
なんだか日本で見た事の無いカッチョイイお土産がたくさん。
ここから、見学コースが始まります。
今回は一般の方と一緒です!ジャッキーさんがご案内してくれます。
見学コースの一番に見るのはこちら。なんだか沢山の国旗がありますね。
これは、「フレンズオブラフロイグ」と言って、蒸溜所か、もしくはボトルに入っている
申込書を蒸溜所に送ると、なんとラフロイグ蒸溜所の敷地内に自分の土地(1平方フィート)がもらえる!
というもの。
自分の土地を実際に見に、全世界からフレンズが集まるそうです。
ええ話ですなぁ。
さてさて、製造工程に入ります。
まずは、製麦(モルティング)
ラフロイグに関しても、フロアモルティングをやっています。
(フロアモルティング詳細はボウモア蒸溜所の記事参照!)
ボウモアにはなかった、この機械は通称「チャリオット」。
これで麦を撒き、フロアモルティングで発芽を促します。
ジャッキーさん、アツいです(笑)
そしてこちら!乾燥室です。
発芽した麦芽はこちらに移され、ピートを焚かれて乾燥されます。
ラフロイグのあの香りはココで付いているのかと思うと、もの凄く感慨深いです。
ちなみに、ラフロイグのフェノール値(ピート香の度合い)は
55ppmで焚いて最終的には40~43ppm。
ボウモアよりさらに強いです!
お次は、そのピートを焚いている場所に移動。
これはアイラ島唯一の鉄道!世界一短い鉄道として有名です。
その長さ10mです。
これは、ピートを釜まで運ぶトロッコのようなものです。
一緒に参加している方からも質問が飛び交います。
ちなみにジャッキーさんが持っているコレは、ピートを大地から切り出すもの。
ジャッキーさん、男前です(笑)
そしてこちらが糖化槽。8時間半の糖化が行われます。
説明にも力が入ってまいります。
こちらが発酵槽。ラフロイグはステンレスの発酵槽を使用しています。
平日は55時間、週末は90時間の発酵を行います。
なんともろみを飲ませてもらえました!
人生初体験です。
めっちゃ酸っぱい!まだウイスキーの面影はありませんが、しっかりスモーキーしてます。
ちなみにこの時点でアルコール度数は7%。
このもろみが蒸溜過程に回ります。
初溜釜はノーマルネックの間接蒸溜式が3基です。
そしてこちらが再溜釜。ランタン型が4基です。
特徴は、このラインアームの角度!
少し上を向いていますね!
(マッカランなどは45度も下を向いています)
これが、「比較的」軽快なボディのお酒を生み出すんだそうです。
蒸溜過程のコックピット・スピリットセーフです。
どこの蒸溜所も、これはやっぱカッコイイですね~。
そして最後は、こうやってできた赤ちゃんウイスキー・ニューポットを樽に詰めます。
ラフロイグの特徴はなんといってもこの樽!
バーボンの空き樽のみを使用するのですが、使う樽は1st fillのみ。
つまり、バーボンが出されたそのままの樽しか使いません!
樽詰めは67.5度に調節されて行われます。
ラフロイグは非常にスモーキーで激しい個性が表に出ていますが、
その個性の裏に実は非常に優しいバニラの甘さが隠れています。
その理由はまさにここにあります。
こうして詰められた樽は現在、6棟の熟成庫に70,000樽が眠っています。
以上で見学コースは終了。
最後にビジターセンターに戻り、海の見えるオシャレなラウンジでラフロイグをいただきます。
とっても幸せな気分になります。
どうしてかわかりませんが、こうやって全ての製造工程を見てからじっくりと味わうと、
本当に今までよりも美味しく感じます。
また一段、ラフロイグが好きになりました♪
ほくとのスコットランド蒸溜所紀行その6 オーヘントッシャン蒸溜所
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公式ブロガーくにさんの記事では、ラフロイグの強烈な香りのもととなる“ピート”も
ばっちりご紹介。ラフロイグ蒸溜所をさらに楽しみたい方は
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