2008年4月16日【バー入門講座 その6】 注文の仕方<3>カクテルを注文する
バー入門講座、第6回は、ウイスキーと並びバーの飲みものの一翼を担っている“カクテル”についてご案内します。
◆カクテルの種類は星の数ほど!
◆カクテルの変遷
◆本や実践で、カクテルの奥深い世界を楽しもう
◆カクテルの種類は星の数ほど!
カクテルの数というのは一体どれぐらいあるのでしょう?
決り文句のようですが「星の数ほどある」と言うのが無難かもしれません。
今この瞬間にも、バーテンダーやカクテル好きの方が、新しいカクテルづくりに挑戦していることでしょう。
◆カクテルの変遷
そのカクテルが、今のように氷できりっと冷やした飲み物として愛されるようになったのは19世紀末。
製氷機が発明されてからのことです。
それから100年、カクテルは時代のニーズに合わせて進化してきました。
酒らしい酒を堪能するタイプとしてマティーニやマンハッタンが生まれました。
新宿「ダンディⅢ」様のマティーニ |
第一次大戦と禁酒法の時代には色鮮やかな新しいスタイルとして、ピンク・レディやシンガポール・スリング。
第二次大戦後はちょっとお洒落な感じのするモスコミュールやマルガリータ。
中洲「Bar Higuchi」様のモスコミュール |
今ではバーの定番にもなり、多くの方の支持を得ているはずです。
現在では「酒+サムシング」という、カクテルの原点ともいうべきスタイルを楽しむ動きも目立ちはじめました。
好きな酒を、好きなように飲む。
これまでのカクテルの材料としてはわき役であったリキュールやワインなどを、好みのジュースなどで割って飲むスタイルが浸透しはじめています。
◆本や実践で、カクテルの奥深い世界を楽しもう
無限と言っていいほどに種類のあるカクテル。一体何を注文したらいいか困ってしまいますね。
そんな時に役立つのが、本屋さんの酒関連の売り場に並んでいる“カクテルブック”です。
美しく、美味しそうに撮られたカクテルの写真とレシピ、そして、そのカクテルのエピソードが中心になっています。
本に載っていない、お店オリジナルのカクテルもたくさんあります。
旬のフルーツを使ったカクテルなどは、お店によって様々なアレンジが加えられていることでしょう。
スタンダードなカクテルでもベースのお酒を変えて出しているお店もあると思います。
是非バーテンダーに聞いてみて、そのお店のコレは!というメニューを発見してください。
オーソドックスなものを数多く飲んで、知識を蓄えていくのもよいですし、
それおぞれのお店で、そこならではの味を楽しむのもよいですね。
そして、カクテルの魅力一杯の奥深さをバーテンダーと語り合えるようになれば、バーを訪れるのが一層楽しくなるのではないでしょうか。