2008年12月25日THEプロフェッショナルインタビュー12月号 フレア・バーテンダー 金城光浩氏/UPT
フレア・バーテンダー金城 光浩氏/所属チーム「UPT」
---------------------------------------------------------------------------------------------------
SKYYの世界観にぴたりと合う、フレア・バーテンダー
---------------------------------------------------------------------------------------------------
SKYY BLUEといえば、そのボトルカラーとネーミングから、真っ先に空を想像する人が多いだろう。青空が持つ、爽やかで軽やかなイメージとぴたりと重なるのが、今回紹介するフレア・バーテンダー、2008年SKYY グローバル・フレア・チャレンジ ワールドファイナルで、ワールドチャンピオンとなった金城光浩氏である。
【SKYY グローバル・フレア・チャレンジ ワールドファイナルで、チャンピオンとなった金城氏】 |
「世界チャンピオンになったのは、非常にラッキーな出来事でした。大会では、ボトルをひとつ割るというミスがありましたが、4ボトルや、オリジナルのテクニックである1ボトル・3ティンといった大技が決まり、優勝できました」と、笑顔を見せる。
同大会では、日本国内、アジア大会、世界大会予選、世界大会ファイナルの4つの段階を経てチャンピオンが決定する。世界大会予選のエキシビションは5分、世界大会ファイナルでのエキシビションは7分が、選手の持ち時間である。
「フレア・バーテンダーの日本選手はワールドワイドの中で、やや印象が薄い。予選では、ある程度難易度の高い技も入れて、上位に食い込む。とっておきの大技は、ファイナルまでとっておく、という戦略を立てました」
この予選では2位に食い込み、演技の順番も最後から2番目となり、世界大会ファイナルで見事優勝を手にした。エキシビションでは、スポンサーへアピールするため、SKYYのボトルを多く投げることも心がけた。衣装はブルーのボトルが映える白である。この日本大会では、08年夏に公開された話題の映画、「SEX AND THE CITY」とのタイアップもあった。そこで、映画で主人公4名が身に着けていたスワロフスキー・クリスタルを用いることに決め、衣装の背中にスワロフスキーで、SKYYのロゴを貼り付けたという。
金城氏は、大柄な外国人選手と比較すると、小柄な選手である。そのため、カウンターの横や、前に出ることで、審査員にアピール。フレア・バーテンディングでは、ボトルやティンを数本使用して空中に投げるジャグリングが、大きな見せ場となる。選手によって、ボトルをあまり高く投げずにスピード感を出す選手と、ボトルを高く投げて大きくジャグリングをする選手とに分かれるが、金城氏は後者であるという。こうした、天井を高く使うテクニックも、青空を舞う鳥のような軽やかさを持つSKYYのブランドイメージと重なったのだろう。
宙に舞うボトルたちが、SKYYのブランドイメージと重なる |
---------------------------------------------------------------------------------------------------
日本独自のフレア・エキシビションを披露したい
---------------------------------------------------------------------------------------------------
金城氏がフレア・バーテンディングを始めるきっかけとなったのは、バーテンダーであった兄に連れられて、横浜のバー117のフレア・バーテンダー太田基裕氏と出会ったことである。その後、世界的に有名なフレア・バーテンダーを輩出する、T.G.Iフライデーズ横浜西口店に入店した。
「仕事時間の合間に、職場や自宅や公園で練習しました。自宅で、ボトルを投げて窓ガラスを割ってしまったこともありますよ。その次からは、雨戸を閉めて練習するようにしました(笑)」
こうした努力が実り、2002年に全国フレア・バーテンダー・チャンピオンシップにおいて初登場で4位と好成績を修めた。2004年には、T.G.Iフライデーズ・ワールド・バーテンダー・チャンピオン・シップでワールドチャンピオンとなるなど、数多くの賞歴を持つ。現在、金城氏は国内外の数多くのフレア・バーテンディングの大会に出場する他、全国各地のバーやクラブ、レストランなどのイベントで、フレア・バーテンダーとして派遣され、エキシビションを披露している。
「大会などでは、必ず会場を見に行きます。また、大会でもイベントでも、審査員やお客様にアピールするため、その会場に合った選曲は必須です。使用する曲は、たいてい5曲ほどを組み合わせて自分で編集するのですが、国内の場合は、現在流行りのJ-POPを使用すると、会場が盛り上がりますね」
また普段から、シルク・ド・ソレイユのショーや、映画、大道芸人など、様々なパフォーマンスを観ることも心がけており、常に観客への見せ方や、感性を磨くようにしているという。
現在の目標は、金城氏が所属するチーム「UPT」で、新しく斬新なエキシビションを作ることである。
「三味線や琵琶などの伝統音楽と、フレア・バーテンディングを組み合わせた日本独自のショーを、世界中が注目する舞台で披露したいですね」
世界で活躍するフレア・バーテンダーの展望は、大空のごとく果てしない。
【フレア・バーテンダー金城氏の夢と挑戦はまだまだ続く】 |
出演依頼等はこちらのHPからお問い合わせ下さい。 |
■バックナンバー
2008年11月:holly BAR/東京・銀座 小島千明氏
2008年10月:銀座サンボア/新谷 尚人氏
2008年9月:バー コレオス/東京・渋谷 大泉洋氏
2008年8月:Ester/東京・中野 伊原孝樹氏
2008年7月:THE PLACE/東京・広尾 山本隆範氏
2008年6月:BAR東京/東京・銀座 八巻博和氏
2008年5月:Bar HEATH/東京・国立 大川貫正氏
2008年4月:BAR 保志/東京・銀座 保志雄一氏
2008年3月:石の華/東京・渋谷 石垣忍氏
2008年2月:MONDE BAR/東京・銀座 長谷川治正氏
2008年1月:バー武蔵/東京・銀座 武蔵昌一氏
2007年12月:スペリオ/東京・銀座 吉田均氏
→バックナンバー一覧