2009年11月27日MADISON LOUNGE(マディソンラウンジ)/東京ベイコート倶楽部 本多 守 氏 ~THEプロフェッショナルインタビュー~
Bar MADISON LOUNGE(マディソンラウンジ)/ 東京・有明 東京ベイコート倶楽部ホテル&スパリゾート 本多 守 氏
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選ばれし者だけに許されたくつろぎのひととき
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「東京ベイコート倶楽部ホテル&スパリゾート」。東京ベイエリアの煌めき望むこの地にオープンしたのは2008年3月29日。会員制のホテル&スパリゾートで、その会員だけがゲートを通ることができる。
一度中へ入ればそこは守られた空間。日常を忘れ、心行くまでプライベートを満喫しリラックスすることができる。
「ここには、普段責任の大きな仕事をされているお客様も多くいらっしゃいます。そういったお客様が皆さん、本当の意味で癒されることができる場所でありたいと思います。私どもが先にいい意味で心を開くことも『酒場の楽しみ』を提供できることにつながると思っています」と語るのは同店のマネージャーでもあるバーテンダー、本多 守氏。
背筋のとおった姿勢やきちんとした立ち振る舞いからは安心感が得られ、一方でやわらかい物腰から親しみやすさがあふれる。
マディソンラウンジは、店内が3フロアに分かれており、奥行きを感じさせる作り。どのフロアからも東京ベイエリアを見渡せる素晴らしい景観。ラウンジの中央には 100m真下の地上を直接見下ろせるガラス張りの床も。初めて通るときは一瞬足がすくむがそんな遊び心も、一流リゾートホテルならではのもてなしだ。
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力強さと華麗なる美しさを表現したカクテル 東京都知事杯 「グランプリ」を受賞
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2009年9月7日にHBA(社団法人ホテルメンバーズ協会(HOTEL BARMEN'S ASSOCIATION,
JAPAN)東京支部主催「第5回創作カクテルコンペディション」が開かれた。2年に
一度のこの大会で「東京都知事杯 グランプリ」を受賞したのが本多守氏の「Bay
Court~選ばれし者の集い~」。
「この地に来たとき、東京のベイエリアのイメージは真っ青ではないのだと感じまし
た。このカクテルでは感じたそのままを表現したく、青ではなく少し紫かかった薄い
くすんだ色をだしてみました」。
ベースはこのラウンジのある24階と同じ数字が名前に入っているジン「ビーフィーター 24」。マンゴー、ブラッドオレンジ、パッションフルーツ果汁をブレンドして作ったプレミアムフルーツリキュー
ルで、華やかなトロピカルフルーツの香りを加えていく。
添えられた飾りには本多氏ならではの想いとアイデアがあふれている。東京オリンピック開催への期待が盛り上がりをみせていた時期。
「アスリートの勝者を意識すると同時に東京ベイコート倶楽部にいらっしゃるお客様を想いました」。
その想いを「選ばれし者の集い」 というサブタイトルに込め、この飾りの一番高いところに「金」を
あしらったのだ。かすみ草も小さいながら鮮やかな白で「勝者」という力強さの傍らに可憐さを添えている。
【Bay Court~選ばれし者の集い~】
「まだ東京ベイコート倶楽部が認知されていない中、受賞によって良い宣伝効果があったと思います。大会会場には500人ほど人が集まっており、まずその方々に【東京ベイコート倶楽部ホテル&スパリゾート】の名前が伝わったかと。大会後は会員様がブログでアップして下さったり、取材を受けたりで非常に大きな効果があったと感じています。
一階には唯一、会員様でなくても楽しんでいただけるイタリア料理「リストランテ OZIO(オッツィオ)」があります。是非一度、色々なお客様に足を運んでいただき、東京ベイコート倶楽部を体感していただくきっかけになればと思っています」。
【HBA東京支部 第5回創作カクテルコンペディション東京知事杯
オールデーショート部門及びグランプリ受賞 2冠(東京都知事賞)】
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パークハイアット東京で5年、ホテルバーテンダーとしてのスキルを身につける
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ホテル学校を卒業した本多氏は、新宿のパークハイアット東京に就職。意図せずバーへの配属となり、現場でその立ち振る舞い、ノウハウを学んでいく。一流のホテルにいることは一流のお客様との出会いがあり、それこそが自身の財産。バーテンダーとしてのスキルアップに加え、お客様との会話で自分自身も人間的に磨かれていった。
「他にもお客様と話すことで成果につながる仕事はあると思いますが、ホテルラウンジで直接対面にてお話しすることのライブ感や楽しみはまた格別です」。
東京ベイコート倶楽部への就職は開業の一年前。
「開業準備室に集まった人たちは引き抜きや紹介がほとんどで、自分のようにリクルートのサイトから自ら検索し入った人は周りには見あたりませんでした」とその頃の様子を本多氏は語る。
ホテルのオープンといえば準備はことさら多岐に渡る。その時期を超えた今は、落ち着きと安らぎが感じられる。館内に関わるどんな質問にも本多氏は即答する。
「『オールコンシェルジュ』というコンセプトがホテルにあります。全スタッフ定期的に「館内」「お台場全域」「東京」のカテゴリ毎の情報テストを行い、いつお客様に館内で声を掛けられても全てのスタッフが答えられるようにするためです」。
具体的な取り組みは現場でそのまま活かされている。
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嗜好をこらしたメニューの数々
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他にも通常のシンプルなカクテルに、ワンポイントのひねりやプラスアルファを加え会員のお客様に合った楽しみ方を提供している。
たとえばマルガリータにはゴールドテキーラを使用。「ゴールド」という言葉ひとつで特別感が伝わり、喜ばれるという。
また車でのご来店も多いこの立地で、フレッシュノンアルコールカクテルなども用意する。築地からの新鮮なフレッシュハーブや旬のフルーツ、有機野菜などを使用したバーテンダーとミクソロジストの提案する「美容と健康のための最高の一杯」と題したカクテルだ。
樽ごと同店で購入し、オリジナルとしてボトルラベルも作ってくれるというウイスキー。名前入りのラベルを貼ってもらうこともできる。
他にも「マッカラン ファイン&レア(1965年~1976年)」などマッカランを多く取り扱い、1955年のシックスピアーズの販売実績も有り。さらには、販売が既に終わっている「山崎 50年」(一本160万円)も用意がある。
一流会員制リゾートホテルという空間でここにしかない味を探し、得がたい安らぎを堪能する。まさに守られた至福のひとときを与えてくれる場所だ。
【心ゆくまで楽しめるBARそれが、「マディソンラウンジ」】
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2009年8月:ウォッカトニック/東京・西麻布 東海林 享 氏
2009年8月:ロイヤルスコッツ/東京・日本橋 後藤 泰宏氏
2009年6月:フレア・バーテンダー / 羽田善行氏&矢吹昌也氏(ZEN&MASAYA)
2009年5月:BAR ORCHARD GINZA/東京・銀座 宮之原拓男氏
2009年4月:煙時(エンジ)/東京・銀座 坂本龍彦氏
2009年3月:京王プラザホテル ポールスター/東京・新宿 渡辺高弘氏
2009年2月:SEVEN SEAS/福岡・福岡市 遠藤真彦氏
2009年1月:BAR WOODY/東京・吉祥寺 田中雅博氏
2008年12月:フレア・バーテンダー/UPT 金城 光浩氏
2008年11月:holly BAR/東京・銀座 小島千明氏
2008年10月:銀座サンボア/新谷 尚人氏